エフコープ

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りんご館からのお知らせ

みなさんこんにちは。

今回は、異物検査の事例について、結果を用いてご紹介します。

 

【お申し出内容】

「お肉を食べていると白く硬いものが入っていました。口の中に入っても問題ないか調べてください。」

というお申し出を頂いたので、この異物が何なのかを化学の力を用いて調べていきます。

 

【検査】

①まずは、異物がどういう形状のものなのか、どういう特徴があるのか、拡大して調べます。

この異物は、乳白色で硬く、繊維状の構造をしていました。

よく見てみると、一部褐色の物質が付着していました。

②異物が発見された状況と外観から、骨が疑われます。

そこで、骨の特徴である「カルシウム」が含まれていないかを確認するために、塩酸を滴下してみます。

すると、異物から気泡が発生しました。このことから異物にカルシウムが含まれていることがわかりました。この気泡は二酸化炭素で、炭酸カルシウムに塩酸を加えると、二酸化炭素が発生する、という仕組みを利用しています。

③次は燃焼させてみます。

骨は燃やすと、タンパク質を燃やしたような臭いを発し、黒く炭化します。

燃焼すると、上記と同じ反応が起きました。

【結果】

①②③の結果と異物が発見された状況から、今回の異物は何らかの骨片であると考えられます。

 

このように異物検査のご依頼を頂いた際は、異物を観察し、お申し出の内容からその異物が何であるかを予測し、検証を行い、異物の推測を行っています。

(少し難しい内容になってしまいました、、、)

 

次回もお楽しみに!

 

(M.Y)