エフコープ

イベント・活動

被爆体験証言集

次世代に伝えたい平和の大切さ

被爆体験証言集「つたえてください あしたへ・・・・・・」は、組合員が被爆者から直接話をうかがって書き留めた聞き書き集です。このとりくみが始まったのは、戦後50年の節目を翌年に控えた1994年。若い世代へ戦争の愚かさ、被爆の悲惨さを語り継ぎたいとの想いでスタートしました。

貴重な体験をお話しいただいた証言者のみなさまをはじめ、福岡県原爆被害者団体協議会や県内各地の原爆被害者の会のご協力と、活動に参加した多くの組合員の努力により、毎年発行を続けています。


聞き書き活動とは

被爆体験証言集「つたえてください あしたへ・・・・・・」のとりくみは、エフコープの組合員活動の一環として行われています。組合員が被爆者から直接お話を聞き、文章にまとめ冊子が作られます。また、この証言集は組合員から寄せられた「平和募金」で作られています。聞き書きに参加できない組合員も、募金という形で多くの方が平和活動に参加。たくさんの被爆者の方々と組合員の平和に対する想いが込められています。

オンラインで読む

これまで発行したすべての冊子をWEBブック形式でご覧いただけます。

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冊子をお届けします

冊子をご希望の方に、郵送料のご負担のみでお送りします。組合員活動部までご連絡ください。

※発行部数がなくなり次第終了となりますので、ご了承ください。


動画を見る

2014年4月、原爆の投下から69年が経ち、当時を知る方の高齢化が進む中、原爆の悲惨さを後世に伝えるため、被爆体験者の証言を聞く会が開かれました。当日の様子を動画でお伝えします。

証言者/西山進さん、三根繁さん

被爆・終戦から75年が経とうとしている2020年6月、「被爆体験証言集朗読シナリオ」の発刊とあわせ、これまで朗読シナリオを作成してこられた「たんぽぽのわたげ」と、筑紫女学園大学の学生2名に、2つの被爆体験証言のシナリオを朗読していただきました。その様子を動画でお伝えします。

第26集の聞き書き活動に、学生ボランティアとして参加する予定だった筑紫女学園大学の学生たちによるシナリオ朗読の動画です。


聞き書き活動に参加する

聞き書き活動に聞き手として参加される方を募集しています。応募は随時受け付けています。組合員活動部にご連絡ください。なお、聞き書き活動はエフコープの平和活動のとりくみですので、エフコープ組合員であることが条件となります。

あゆみ

聞き書き活動のこれまでのあゆみをご案内しています。

できごと

1994

戦後・被爆50年を前に、風化していく、戦争・被爆体験をなんとか若い世代に語り継ぎたいという想いからとりくみが始まりました。

1995

被爆体験証言集「つたえてください あしたへ・・・・・・」と題して第1集の発行を行いました。県内の被爆者団体の協力により、エフコープの戦争体験のない組合員が被爆者の方にお会いし、その体験を直接お聴きし、文章に書き起こして作成しました。

2000

沖縄サミットが開催されることから、海外の多くの人たちにも広く被爆の実態を知っていただきたいと、第1集の英訳本の発行も行い広く配布しました。
12月には、第6回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞(※)をいただきました。この賞は、反核・平和、人びとの協同を推進するための報道に携わるジャーナリストらを支援することを目的とするものです。

2002

始めて韓国人被爆者(当時日本で被爆)の3人の方の聞き書き活動を行いました。この証言は、2003年発行の第9集に日本語とハングル文字で掲載しました。

2003

9月に「被爆体験証言集を朗読劇にしませんか?」の呼びかけに15名の組合員が集まり「朗読劇」づくりの活動を始めました。

2004

朗読劇活動は手探りの中みんなで思いを語り、知恵を出し合い交流を深め、第9集の田辺イサノさんの証言「励ましの声に生かされて」をシナリオにさせていただき、2月のエフコープのスタッフ集会での朗読劇上演をはじめ、7月の福岡の平和講演会、ピースアクションinヒロシマで朗読劇活動を行いました。

2005

戦後・被爆60年の節目の年。NPT再検討会議に理事長を派遣し、ニューヨークで被爆体験証言集の英訳版を配布しました。

2007

第13集では、初めて「感想文用紙」を添付して配布を行いました。学校の先生方からの「子どもたちと一緒に読みます」「平和授業に使います」といった内容のものも含め、たくさんの「平和への想い」が寄せられました。

2008

第14集では、初めて被爆2世の方の証言も掲載しました。
この聞き書き活動を題材にしたテレビ番組「伝えてください 明日へ」を作成、RKB毎日放送で放映されました。また、この間の活動が評価され、この年、エフコープは厚生労働大臣表彰を受けました。

2009

第15集では、第13集に寄せられた、たくさんの感想文の中から16編を抜粋し掲載しました。

2010

第16集には、朗読劇シナリオも掲載しました。また、5月に開催されたNPT再検討会議へ理事長と組合員理事を派遣し、被爆者の方々とさまざまな活動を行うとともに、被爆体験証言集英訳版の配布も行いました。

2011

第17集は「広島原爆戦災誌」掲載の写真をもとに表紙をカンナとしました。また、巻頭文とあとがきに3月11日に発生した東日本大震災についてもふれました。

2012

第18集は、長崎市の城山小学校「嘉代子桜」を表紙としました。

2013

第19集は、朗読シナリオを掲載しました。

2014

第20集では、表紙はこれまでの1集から20集の表紙を掲載し、座談会の様子を掲載しました。また後世へ伝えるため、証言の様子をおさめたDVDを作成しました。

2015

第21集では、巻頭分を福岡市原爆被害者の会顧問、社団法人日本漫画家協会会員の西山進さんに書いていただきました。

2016

第22集では、被爆電車(広島電鉄650形路面電車654号)を表紙にもってきました。原爆投下により、江波付近で大破しながら翌年の昭和21年2月に復旧。平成18年6月まで広島の街を走り続けました。

2017

第23集では、三菱兵器住吉トンネル工場跡(爆心から2.3km)を表紙にもってきました。三菱重工業(株)長崎兵器製作所の疎開工場として魚雷部品の生産を行っていました。

2018

第24集では、広島文理科大学(爆心地から南南東1.5km)を表紙にしました。原爆により大学本館内部は1階の3室を除いて全焼、外郭のみが残る状態となりました。その後、広島大学理学部の1号館として1991年まで使用され、2010年から広島市に移管、東千田公園内の被爆遺構建物となっています。

2019

第25集では、四半世紀にわたる発刊活動を記念し、この被爆体験証言集の生みの親でもあり、長崎での被爆体験をもとに漫画を描き続け、国内外で反核・平和活動を続けている西山進さんの描き下ろしイラストを表紙にしました。

※反核や平和、人々の協同を推進するための報道に携わるジャーナリストらの支援を目的としたもの

 

お問い合わせ

エフコープ組合員活動部
TEL:092-947-9003
(月~金曜9:00~17:00)
FAX:092-947-9192