エフコープ

平和は当たり前にあるものではなく、私たち一人ひとりが思いをもってつくりあげていくものです。そのために平和や命の尊さ、戦争の悲惨さと被爆の実相を学び、発信し続けています。


被爆・終戦75年のとりくみ

福岡原爆被害者団体協議会からのメッセージ

エフコープでは、これまで地域の被爆者団体に協力をいただきながら、被爆の実態を次の世代へつなぐ活動に取り組んできました。今回、福岡県の被爆者団体の活動の中心を担っている福岡県原爆被害者団体協議会から、メッセージをいただきましたのでご紹介いたします。

「被爆75年を振り返って」

福岡県原爆被害者団体協議会 会長 中村国利さん

「被爆75年の節目で、これからの被爆体験の継承を考える」

福岡県原爆被害者団体協議会 事務局長 南 嘉久さん

被爆体験証言朗読シナリオ

被爆の実態を次の世代へ伝えていく取り組みの一つとして、さらに多くの人に語り継いで欲しいという願いを込めて、被爆体験証言を朗読シナリオにしています。シナリオ制作の「たんぽぽのわたげ」と、学生ボランティアとして参加の「筑紫女学園大学」にご協力いただき、朗読していただきました。

たんぽぽのわたげ&筑紫女学園大2名によるシナリオ朗読
筑紫女学園大の学生たちによるシナリオ朗読

ヒバクシャ国際署名

「ヒバクシャ国際署名」とは、「後世の人びとが生き地獄を体験しないように、生きている間に何としても核兵器のない世界を実現したい」という思いから、平均年齢80歳を超えたヒロシマ・ナガサキの被爆者のみなさんが始められたものです。エフコープもこの運動の趣旨に賛同し、2017年から2020年3月まで核兵器廃絶を訴える「ヒバクシャ国際署名」に取り組みました。

エフコープの最終署名数/全体での署名数(2020年3月末現在)

21,489筆/11,843,549筆

平和への願いを込めた「ピースフラッグ」

2019年12月より、区域委員会とブロック活動委員会のみなさま、およびエフコープスタッフから、平和へのメッセージをたくさんお寄せいただきました。
その平和へのメッセージが詰まった「ピースフラッグ(横断幕)」が完成しました。この「ピースフラッグ」は、2020年4月から国連本部にて開催される予定だった「NPT再検討会議」での現地活動用として作成していたもの。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、「NPT再検討会議」は延期となりました。

画像クリックでピースフラッグ(PDFファイル)が開きます。

世界の核弾頭データ(長崎大学核兵器廃絶研究センター)

現在、世界には13,410発もの核弾頭が存在しています。人間と核兵器は共存できないことは歴史をみれば明らかです。エフコープでは、NPT(核不拡散条約)とTPNW(核兵器禁止条約)のもと、核兵器の廃絶を求めていきます。

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「戦後75年 福岡にあった戦争」機関誌『ふれあい』誌上平和ツアー

5月と6月に企画した「子ども平和学習バスツアー」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。この企画で伝えたかったのは、「福岡にも戦争があった」という過去の事実。戦争遺跡(戦跡)を、機関誌『ふれあい』の7月号の中で巡りました。

画像クリックでPDFファイルが開きます。


平和への思いを語り継ぐ 被爆体験証言集

被爆体験証言集「つたえてください あしたへ・・・・・・」は、組合員が被爆者から直接話をうかがって、それを書き留めた聞き書き集です。貴重な体験をお話しいただいた証言者のみなさまをはじめ、福岡県原爆被害者団体協議会や県内各地の原爆被害者の会のご協力と、活動に参加した多くの組合員の努力により、毎年発行を続けています。ホームページでは、過去すべての証言集を閲覧できます。
被爆体験証言集「つたえてください あしたへ…」はこちら


平和の尊さを伝える「平和展」

エフコープでは、1983年の設立以来、平和の尊さを伝えるための「平和展」を毎年開催しています。県内各地で戦争の悲惨さを伝える写真や絵などを展示。その他、さまざまな企画も開催しています。

被爆漫画家・西山進さんの作品集はこちら


平和の大切さを実感「平和の旅」

反戦と平和への思いを実感するために、毎年「平和の旅」を行っています。被爆地である広島・長崎、特攻隊の出撃地の知覧、地上戦の激戦地沖縄などを組合員が訪問しています。


参加登録型のデジタルマップ「CO・OP PEACE MAP」

CO・OP PEACE MAPはエフコープのさまざまな平和活動のほか、全国各地の生協の「平和」活動を紹介している、参加登録型のデジタルマップです。各地のとりくみが目で見てわかります。

CO・OP PEACE MAP はこちら


憲法について学んでみよう!考えてみよう!「憲法学習会」

エフコープでは、くらしで必要となる憲法について学び、考える機会を広げていこうと、2007年度から「憲法学習会」を開催。毎年、いろんな視点から憲法について考える機会をつくっています。


発展途上国の人々への募金・寄付

発展途上国の子どもたちの未来を支えよう、毎年「ユニセフお年玉募金」を実施。飢餓や貧困に苦しむ彼らを支援するユニセフの活動資金として、世界190の国で役立てられます。

また、書き間違えたハガキや切手、中古CDなどを回収し、「書損じハガキ回収キャンペーン」にも参加しています。

日本ユニセフ協会ホームページ

日本ユニセフ協会 子ども向けSDGs 学習サイト「SDGs CLUB」


オンラインクイズに挑戦!「知って学ぼう!平和クイズ」

平和について、知って、学び、考えるための資料として、2020年度の平和活動のとりくみからクイズにまとめました。
たくさんの方々に、いろいろな「場」でご活用いただければと思います。

「知って学ぼう!平和クイズ 2022年度版」はこちら

「知って学ぼう!平和クイズ 2020年度版」はこちら

「知って学ぼう 平和クイズ 2018~2019年度版」はこちら

 


長崎での被爆体験をもとにした漫画を描くとともに、国内外での講演など反核・平和活動を続けてきた、西山進さんが10月6日に94歳で永眠されました。
エフコープの聞き書きによる被爆体験証言集「つたえてください あしたへ・・・・・・」の生みの親であり、ご尽力のおかげで27集まで発刊することができました。
自らの被爆体験をもとに戦争の悲惨さや核の脅威を精力的に伝えられていく姿に私たちは平和の大切さしっかりと学ぶとともに、笑顔と勇気をいただきました。
さらに県内各地での平和パネル展や学習会にも関わっていただき、永きにわたる平和活動に大きく貢献していただきましたことに敬意と感謝を表すとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。