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りんご館からのお知らせ

みなさん、こんにちは。

残留農薬検査のお話、第3回目は「サンプリング・抽出」についてです。

前回、作物をサラサラのパウダー状に粉砕するという話をしましたが、今回はその続きの「サンプリング」という作業から紹介します。

 

① まず、パウダー状になった作物を10gサンプリングする。

 

② 有機溶媒を加える。

 

③ 振とう器に20分かけ、混ぜる。

振とう器は容器を振って中身を混ぜることができます。

 

④ その後4種類の試薬を加え、1分間振る。

種類の試薬を加えることで、脱水やpHの調整などを行うことができます。

 この試薬は水分と反応して固まってしまうため、加えたらすぐに振ります。

 

⑤ 遠心機に入れ5分間、遠心分離する。

遠心分離を行うと、写真のように上から順に、溶媒層、試料層、水分層という3つの層に分かれます。

・溶媒層…②で加えた有機溶媒に作物にあった農薬が溶けている層

・試料層…作物の繊維や塩などが固まっている層

・水分層…作物に含まれる水分などが含まれる層

 

この一番上の溶媒層を使って、この後も作業を行っていきます。

次回、残留農薬検査のお話④では、その次の作業「精製」について紹介します。

 

(C.M)