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りんご館からのお知らせ
2023年10月04日
残留農薬検査のお話③ ~サンプリング・抽出~
みなさん、こんにちは。
残留農薬検査のお話、第3回目は「サンプリング・抽出」についてです。
前回、作物をサラサラのパウダー状に粉砕するという話をしましたが、今回はその続きの「サンプリング」という作業から紹介します。
① まず、パウダー状になった作物を10gサンプリングする。
② 有機溶媒を加える。
③ 振とう器に20分かけ、混ぜる。
*振とう器は容器を振って中身を混ぜることができます。
④ その後4種類の試薬を加え、1分間振る。
*種類の試薬を加えることで、脱水やpHの調整などを行うことができます。
この試薬は水分と反応して固まってしまうため、加えたらすぐに振ります。
⑤ 遠心機に入れ5分間、遠心分離する。
遠心分離を行うと、写真のように上から順に、溶媒層、試料層、水分層という3つの層に分かれます。
・溶媒層…②で加えた有機溶媒に作物にあった農薬が溶けている層
・試料層…作物の繊維や塩などが固まっている層
・水分層…作物に含まれる水分などが含まれる層
この一番上の溶媒層を使って、この後も作業を行っていきます。
次回、残留農薬検査のお話④では、その次の作業「精製」について紹介します。
(C.M)
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