エフコープ

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りんご館からのお知らせ

みなさんこんにちは。

今回は、微生物検査の検査項目である、「大腸菌群」についてご紹介します。

 

  • 大腸菌群とは

「乳糖を分解して、ガスと酸を産生させる好気性(生育するために酸素が必要)または通性嫌気性(酸素があってもなくても生育できる)の菌」と定義されており、一般的には、植物、土壌、水などの自然界に広く分布する菌で、衛生管理に有用な衛生指標菌とされています。大腸菌群の中には、人や動物の糞便中に存在する大腸菌(E.coli)や病原大腸菌(O157など)も含まれます。

 

  • 菌が検出されると

大腸菌群は熱に弱く、加熱により死滅します。したがって、加熱後の食品で大腸菌群が検出されると、加熱処理が不十分であったり、加熱後の二次汚染などが疑われます。また、土壌などにも生息しているため、生野菜などからも検出されることがあります。未加熱の食品については、いくつ以上大腸菌群が検出してはいけない、といった基準がないため、大腸菌群が検出しても問題はありませんが、あまりに多量の大腸菌群が検出されると不衛生だと考えられます。

 

  • 病原大腸菌による食中毒を予防するためには

 ・レバ刺しやユッケなどの生の食肉や加熱不十分の食肉を食べない。

 ・焼肉やバーベキューでは、焼く用のはしと食べる用のはしを使い分ける。

 ・井戸水や湧き水などは煮沸などの殺菌をしてから飲む。

 などの対策が有効です。

 

  • 食品を調べる以外にも

食品の安全性を調べる以外にも、一般生菌同様に調理場や工場の衛生状態、調理をする人の手の衛生状態を調べることに活用されています。

 

りんご館では、エフコープで販売されている食品の検査はもちろん、エフコープのお店の作業場や工場の器具や機械などの大腸菌群の検査も行っています。

次回は、食中毒菌の1つである「黄色ブドウ球菌」について紹介します。

お楽しみに!

 

(M.Y)