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りんご館からのお知らせ

 みなさんこんにちは。今回は前回に続いて、実際の検査の方法についてご紹介します。

 前回紹介した、サンプリング(検査を行うために食品から、一部を取り出すこと)の作業で作成した試料液を培地に塗っていきます。試料液を培地に塗るといっても、1つの食品に対して1つの培地に塗ればいいわけではありません。食品に潜んでいるかもしれない様々な菌に対して、それぞれにあった培地を使用します。なので、食品によっては6種類の培地を使うものもあれば、1つの培地しか使わないものもあります。その後、特定の温度で1日から2日培養することで、今まで目で見ることができなかった菌が見えるようになります。

 では、実際の流れを紹介します。

 ①試料液を取り出し、専用のカップに入れる。
 ②カップを機械にセットし、試料液をそれぞれの培地に塗る。
 ③一定時間静置し、試料液を培地に浸透させる。
 ④指定された温度で1日から2日間培養する。

 本日紹介するのはここまでです。培養後の培地はどうなっているでしょう?

 前回と今回紹介した作業が、微生物検査の中でも一番大変な作業で時間もかかります。ですが、みなさんの安心安全のため、正確に検査を行うよう、日々取り組んでいます。

 次回は、培養後の菌数の測定、その菌が本当に目的の菌かどうかを確かめる確認試験について紹介します。

(M.Y)