食品添加物検査担当日記③

　みなさん、食品添加物ときいてどのようなものを思い浮かべるでしょうか。今回はみなさんが大好きな「甘味料」についてお話します。普段よく口にするお菓子や飲料のパッケージをみてみると、実に様々な甘味料が使われていることがわかります。

　日本で使用が認められている食品添加物は「指定添加物」、「既存添加物」、「天然香料」、「一般飲食物添加物」の４つに分類されます。甘味料にも実に多くの種類があり、指定添加物だけでも10種類が認可されています（2022年2月現在）。

例えば、炭酸飲料などによく使用されている「アスパルテーム」は、指定添加物に分類される代表的な甘味料です。見た目は白色の粉末で砂糖とよく似ていますが、砂糖の約200倍の甘さがあります。砂糖に比べて低カロリーで、ダイエットシュガーと呼ばれることもあります。

私たちが生きていくのに必要な糖分は、「甘さ」によって美味しいと感じることで自然と身体が求めるようにできています。甘味料は食品をよりおいしくして、食欲をアップさせることで食品ロスの低減に役立っています。ただし、習慣的な甘味料の摂取による健康への影響に関しては様々な報告があり、安全性が評価されているといっても不安に思う方もいらっしゃるかと思います。

　エフコープでは、「安易な食品添加物の使用を避け、使用品目や使用量を減らす」、「使用しなくてすむものであれば、安全性評価のいかんにかかわらず使用しない」という考え方のもと、商品を提供しています。

甘味料についての理解を深め、賢く利用することで美味しい食事を楽しみましょう。

（T.M）