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2025年08月28日

エフコープ子ども平和新聞プロジェクト 第2回 大刀洗平和記念館・戦跡を取材しよう!

開催日/2025年7月12日

  • 目標16:平和と公正をすべての人に
「エフコープ子ども平和新聞プロジェクト」は、戦争・被爆から80年が経過し、記憶や記録が風化しつつある中、次世代を担う子どもたちに、戦争や平和について学び、考え、平和への思いを発信してほしいという思いから企画しています。
小学3年生~6年生の4名がプロジェクトメンバーとして参加し、学習→取材→新聞づくり→発表の全4回実施します。
2025年7月12日、第2回目の今回は「大刀洗平和記念館と戦跡を取材しよう!」をテーマに、筑前町立大刀洗平和記念館とその周辺の戦跡「掩体壕(えんたいごう)「頓田の森」「ピーポート甘木のシイの木モニュメント」を取材しました。
筑前町立大刀洗平和記念館

福岡県朝倉郡筑前町にある「筑前町立大刀洗平和記念館」を取材しました。
かつてこの地には、旧陸軍が東洋一を誇った大刀洗飛行場があり、特攻隊の中継基地として使用されるなど、歴史的にも重要な場所として発展していましたが、米軍の大空襲により壊滅的な被害を受け、民間人を含むたくさんの尊い命が失われました。筑前町立大刀洗平和記念館は、この地域で起きた歴史を忘れず、平和の大切さを伝え続けるための「平和への情報発信基地」として設立されました。館内には、当時の写真や生活道具、家族への手紙や遺書、さらには戦闘機の実物などが展示されており、訪れる人々に戦争の現実と平和の尊さをわかりやすく伝えています。

大刀洗平和記念館の山本寛さんに、大刀洗飛行場のことや、なぜ大刀洗が米軍に狙われたのかなどについてお話いただき、大刀洗平和記念館朗読部会の方による「シイの木はよみがえった(海鳥社)」の絵本の朗読をお聞きしました。
山本さんのガイドで、記念館を見学しました。当時の大刀洗飛行場の様子や人々のくらし、大刀洗空襲について詳しくお話をうかがい、子ども記者たちは展示されている資料を真剣に見学していました。

見学後は、それぞれのメンバーが一番心に残り記事にしたいと思っている内容について、質問しました。
・頓田の森に落とされた爆弾は「誤爆」だったのですか?
・掩体壕には、なぜ土などがかぶされていたのですか?
・震電はなぜ福岡でつくられたのですか?
などなど…、「子ども記者」として記事を作成するために、たくさんの情報収集を行います。

戦跡フィールドワーク

組合員でボランティアガイドの古賀由香利さんの案内で、「掩体壕」「頓田の森」「ピーポート甘木のシイの木モニュメント」を取材しました。

掩体壕(えんたいごう)

航空機を敵の攻撃から守るための格納庫で、当時大刀洗飛行場や周辺にいくつもつくられていたそうです。現存している唯一の掩体壕で、2025年4月から一般公開されています。
子ども記者たちは、両手を広げたり、歩数を数えてみたりして、掩体壕の大きさを実感していました。

頓田の森(とんたのもり)・ピーポート甘木のシイの木モニュメント

昭和20年(1945年)3月の大刀洗空襲で、立石国民学校の子どもたちがこの「頓田の森」に避難していましたが、一発の爆弾により多くの尊い命が犠牲となりました。現在でも公園の近くには当時の爆弾のあとが残っています。
戦前から頓田の森にあったシイの木で、裂け目は空襲のときにできたと言われています。平成5年に枯れてしまいましたが、平和のモニュメントとしてピーポート甘木(朝倉市図書館)の入り口に展示されています。

 

1日かけた取材が終わり、次回、ついにみんなで新聞を作成します。
どんな新聞ができるでしょうか・・・

子ども記者のみなさん、取材お疲れさまでした!

このプロジェクトは日本生活協同組合連合会が全国の生協に呼びかけ、エフコープでも平和・国際交流分野の全体企画として初めて実施しています。完成した新聞は、日本生協連のコーポレートサイトなどでも紹介される予定です。

・「第1回 新聞の作り方を学ぼう!」イベントレポートはこちら
・「第3回 みんなで新聞を作ろう!」イベントレポートはこちら

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