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りんご館からのお知らせ
食品添加物検査
2024年07月15日
食品添加物検査担当日記㉔
今回は、クロマトグラフィーについてのお話です。
ある混合物のうちの特定の物質について調べたいとき、その物質だけを分離させる必要があります。
クロマトグラフィーは、物質を分離させる検査手法のひとつです。
りんご館でクロマトグラフィーを用いている食品添加物検査をご紹介します。
■ペーパークロマトグラフィー
着色料の検査は、ペーパークロマトグラフィーという方法で行います。
専用のろ紙に、着色料の標準溶液と食品から抽出した色素の溶出液をたらして(スポット)、
エタノールやアンモニア水などを混ぜた溶媒の中に浸しておくと、ゆっくりと色素が移動しながら分離していきます。
分離した色素の移動距離と色合いからどの着色料が使われているかを調べます。
図の例では、食品には着色料Bと着色料Cが含まれていることがわかります。
■液体クロマトグラフィー
保存料や甘味料などの検査は、液体クロマトグラフィーを用いて行います。
これは、カラムという菅の中に詰められた充填剤(固定相)とその中に流しこむ液体(移動相)によって、
食品から得られた試料液中の成分を分離させる方法です。
試料液を抽出する作業を行った後、高速液体クロマトグラフ(HPLC)という分析機器を使って自動で分析しています。
(T.M)
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