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りんご館からのお知らせ

先日、日本食品分析センター主催の講演会に参加しました

 

講演テーマ「コロニーの情報を食品微生物試験に活用する」では、

標準寒天培地に発生したコロニーの大きさや形状を意識的に観察することで

様々な情報を得られることを教えていただきました。

 

1つ例を挙げると、黄色ブドウ球菌を検査する酵素基質培地では、稀にバチルス属菌が発生する場合があります。

この時、コロニーをよく観察しないまま、

発生したすべてのコロニーを「黄色ブドウ球菌 陽性」と判定してはいけません。

 

判定ミスを防ぐためにも、「バチルス属菌は平たく光沢のないコロニーを形成する」ことや「きれいな円形ではなく、コロニーのフチがモクモクと雲状である」ことを知っておかなければなりません。

 

図1図2

 

 

 

 

 

 

また、バチルス属菌はコアグラーゼ試験で陽性となる場合もあるため、標準寒天培地で純培養した時も、コロニーの観察を行った方が判定ミスを減らせます。

 

その他にも、大腸菌や乳酸菌、好気性芽胞形成菌が標準寒天培地上で

どのような形状の菌を形成するのか写真を交えながら説明していただきました。

 

これからは、菌のカウントや疑わしいコロニーの有無だけでなく、

コロニーが作り出す視覚的な情報も読み取れるような検査担当になりたいです。

 

(H.K)