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りんご館からのお知らせ

みなさんこんにちは。

今回は、微生物検査の検査項目である、「サルモネラ」についてご紹介します。

 

  • サルモネラとは

サルモネラは、食中毒菌の1つで、鶏卵をはじめとした畜産物(鶏、豚、牛等)、河川や下水、土壌などの自然界に幅広く生息しています。食品以外にも犬や猫、鳥、爬虫類などのペットも保菌していることもあるため注意が必要です。

また、乾燥にも強く、生肉や鶏卵に触れた手や調理器具を介して、二次汚染された食品から感染する恐れもあります。

 

  • 原因となる食品

 卵またはその加工品、鶏肉、食肉、川に生息するウナギやスッポン、ペット、二次汚染された食品

 

  • 症状

 発熱、腹痛、下痢、嘔気、嘔吐。

サルモネラを取り込んで一般的には8~48時間で症状が出ると言われています。症状は比較的軽く、ほとんどが治療を必要とせずに回復しますが、幼少期の子どもや高齢者では脱水症状により命にかかわる恐れもあります。

 

  • 予防方法

・食肉などを扱った手や器具の洗浄・消毒

・十分な加熱(中心温度75度1分間以上)

・用途ごとに器具を使い分ける

・食材を適切な温度で管理する

・卵の割り置きをしない

・ペットを触った後は手を洗う

 などの対策が有効です。

 

 サルモネラの食中毒は他の食中毒同様、気温、湿度が高い6月から10月に多く発生しているというデータがあります。意外なところでペットからの感染があるように、食中毒の発生源は身近なところに潜んでいます。しっかりと対策をしていきましょう。

 

ちなみに令和2年度に行われた農林水産省の調査によると、市販の殻付き鶏卵のサルモネラの汚染率は0.0027%程度と試算されています。つまり、サルモネラに汚染されている卵は約30,000個に1個であると考えられます。日本の卵は衛生管理が徹底されているということですね。

 

(M.Y)