微生物検査（サンプリング）

　みなさんこんにちは。今回は実際の検査について紹介します。

　前回までに紹介した午前の作業は、検査を行うための準備でしたが、午後からみなさんが口にする食品を実際に検査していきます。今回紹介する作業は「サンプリング」です。サンプリングとは、検査を行うために食品から、一部を取り出すことです。食品のある一部分だけを取り出す偏ったサンプリングを行ってしまうと、ほかの場所には菌がいたはずなのに、検査の結果、菌が出なかったという間違った検査になりかねません。そのため、りんご館では、1個の食品の異なった3か所以上の場所を取り出すことで、均一なサンプリングを行い正しい結果を得ています。今回は、魚肉練り製品を例にサンプリングを紹介します。

①開封前に全体にアルコールを吹きかけ、消毒をする。

②パケージ包装を開封し、3か所以上からサンプリングを行う。

　このとき、滅菌したハサミとピンセットを使います。

　ここまでが「サンプリング」の工程になります。先ほどお伝えしたように、サンプリングを正しく行わないと、間違えた検査結果を報告してしまいます。ですので、りんご館では、エフコープをみなさんに安心してご利用していただくため、日々集中して検査を行っています。

次回は、前回紹介した、培地に試料液を塗る作業を紹介します。お楽しみに～

（M.Y）