一般財団法人設立記念講演「子どもの貧困問題のいまとこれから」を開催しました

11月14日に設立した「一般財団法人エフコープ社会活動財団」の財団設立を記念して、12月8日、JR博多シティ会議室とオンラインにて「子どもの貧困問題のいまとこれから」と題して、開催しました。

当日は、子どもの貧困問題に詳しい、東京都立大学　人文社会学部　人間社会学科　教授　兼　子ども・若者貧困研究センター長　阿部彩さんを講師にお迎えし、人々が社会の中で生活するため、その社会の「通常」のレベルから一定の距離内の生活レベルとされる相対的貧困が、日本では低いレベルにあったことから、貧困について問題視されてこなかった経過や、格差と貧困の違いについて触れられました。貧困の核には経済・金銭的状況があり、所得の貧困、時間の貧困、関係性の貧困により、健康格差や学力格差、体験格差につながることなど、データに基づいて詳しく分かりやすくお話しいただきました。

「私たちが今できることは具体的に何かありますか。」との会場からの質問に応え、講師の方より、「貧困問題へ関心をもち理解すること」そして、その情報を「発信していくこと」が挙げられ、一人ひとりがこの課題に対して真剣に向き合うことの大切さを学ばせていただきました。

今後、ふれあいかわら版1月号で奨学生応援サポーターの募集、奨学生の募集を行い、来春より給付が開始できるよう進めていきます。

この奨学金制度を応援いただく方からの募金は、奨学生はもちろん、エフコープ社会活動財団、奨学生応援サポーターの皆さま3者の懸け橋となり、奨学生の未来を支えます。ぜひ、ふれあいかわら版1月号をご覧いただき、奨学生応援サポーターとして、応援の輪を広げる一歩にご参加願います。

どうぞよろしくお願いいたします。