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2023年09月03日

2023年度「広島平和の旅」に参加しました

  • 目標10:人や国の不平等をなくそう
  • 目標16:平和と公正をすべての人に
  • 目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

8月4日~6日、「広島平和の旅」に参加しました。

その中で被爆の実相を学びその継承を考える「ピースアクションinヒロシマ」(日本生活協同組合連合会及び広島県生活協同組合連合会主催)のプログラムと「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和記念式」にも参加してきました。


1日目
新幹線にて博多駅より出発し小倉を経て広島駅に到着。その後市電にて平和記念公園に向かいました。平和記念公園では世界遺産にも認定された原爆ドームを見学。原爆ドームはその外壁だけを残し、何もかもが消失していました。78年前のその原子爆弾の威力を目の当たりにし、その威力を実感しました。

その後、「ピースアクションinヒロシマ」の分科会である講演会会場にむかいながら爆心地である島病院(現在は島内科医院)を見学。原子爆弾はこの島病院の約600m上空で炸裂しました。当時1mもの厚い壁を持っていたこの建物も玄関前の丸柱と円形窓をわずかに残し全壊したそうです。

つづいて、袋町小学校へ。ここも木造部分は全壊しましたが、コンクリート部分が残ったため、避難場所や救護施設・地域の人々の安否を尋ねる場所となりました。現在隣にある袋町小学校平和資料館には人々がお互いの安否を尋ねあう黒板が残されており、胸が締め付けられる思いでした。

その後広島県生活協同組合連合会代表理事会長・岡村信秀さんの「戦争も核兵器もない平和な世界をめざして」の講演会に参加しました。講演会では歴史をたどりながら今までの生協平和活動のあゆみを聞き、あらためて『平和がなければ平穏な日常生活はない。それを守っていくことが生協活動の原点だ』との声に思いを新たにしました。

2日目
午前は「ピースアクションinヒロシマ」の「若者たちの平和な未来について」のパネルディスカッション分科会に参加。若者たちのディスカッションでは、林田光弘さん(RECNA特任研究員)をファシリテーターに平和活動に携わる4人の若者がそれぞれの平和へのとりくみを発表し、ディスカッションしました。それぞれが、悩みながらも真摯にそして楽しみながら活動に取り組んでいる様子がわかりました。被爆者の高齢化が進む中、被爆の実相を伝え、平和を発信することを今まで以上にみんなで考えていく必要があると感じました。


午後からは広島県立体育館グリーンアリーナに場所を移し、「ヒロシマ虹のひろば」に参加しました。前半はステージで子どもたち『ぞうれっしゃがやってきた』の歌声で始まり、被爆体験証言や高校生の描く被爆画、新聞部のとりくみ、大学生の朗読と幼稚園・小学校などが披露されました。


後半はブース展示がメインでした。全国の生協や各団体が平和へのとりくみに関するブースを出してそれぞれのとりくみを紹介しました。エフコープは例年に引き続き、今年度発刊された被爆体験証言集『つたえてくださいあしたへ……』28集を中心にみなさんへ配りました。4年ぶりのブース展示でしたが「以前ももらったことがあります」「ゆっくり読ませていただきます」「すばらしいとりくみですね」と声を掛けていただき、つづけることの大切さを改めて感じました。多くの方にこのとりくみを紹介出来てよかったです。

3日目
「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参列しました。戦後78年を迎えた今年は猛暑の中の参列となりました、。コロナで縮小されていた式典は4年ぶりに規模を戻し約5万人が参列。この1年に死亡が確認された方、新たに死亡が確認された方合わせて5,320名の氏名が書き加えられ33万9,227人の氏名が記された原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められました。原爆が投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうし、哀悼の意を捧げました。
松井一實 広島市長による平和宣言が世界に向けて発表され、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現を訴えました。平和式典終了後に組合員から寄せられた千羽鶴を「原爆の子の像」の横に奉納させていただきました。原爆の子の像の元には世界から平和を祈る多くの折り鶴が集まっていました。ひとり1人のこの思いが連なって、平和な世界が実現すると感じました。
午後からは生協ひろしまの碑めぐりガイドによる平和記念公園内の碑めぐりを行いました。原爆死没者慰霊碑・平和の灯・平和記念公園レストハウス(爆心地よりもっとも近い生存者の確認場所)・原爆の子の像・供養塔・韓国人原爆犠牲者慰霊碑・平和の鐘などガイドさんの説明を聞きながらのフィールドワークでした。ガイドさんによる説明があったおかげで、当時の背景や様子なども聞くことができ、より深く理解することが出来ました。平和記念公園の中には様々な慰霊碑・供養塔がありますが、そのことからも1つの原爆がさまざまな立場・国籍などの人たちの命を一瞬にして奪ったことがわかりました。

JR広島駅で解散式を行い広島平和の旅は終了しました。新幹線へ乗り込みそれぞれが小倉・博多で下車し、帰路へつきました。
参加者のみなさんは被爆の実相に触れ、その悲惨さ、非人道性がわかり、核の恐ろしさを実感し改めて平和への思いを強くした旅になったと思います。

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