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2019年06月26日

南部ブロック活動委員会主催「西日本新聞 編集委員 佐藤 弘 氏 講演会」を開催しました

南部ブロック活動委員会


6月7日、小郡市の小郡文化会館にて西日本新聞社編集委員佐藤弘さんを講師に迎え「食卓の向こう側に見えるもの~だから食育なんだ~」と題した講演会を、南部ブロック活動委員会主催にて開催しました。


講演は、スクリーンに映し出されてくる文字・映像を多く織り交ぜながら、長年の豊富な取材情報が出され、そして佐藤さんの人を引き付ける話し方、進め方で釘付け状態になった、あっという間の1時間半でした。


また、佐藤さんの話に応じて会場の参加者一人ひとりがバトン代わりのマイクで答える参加型で行われ、会場は時に笑い声、時に感動的、時に深く考えさせられる内容でした。


はじめは、助産師さんとお母さんとの写真、文字映像が映され、無事出産した喜びと一方では、死産となった悲しみのエピソードから始まり、命の愛おしさ、命の尊さを充分に教えられました。「性」から「生」そして「食」へと繋がる三つのことばが象徴的に語られ、赤ちゃんが母乳を通して命を育んでいくように、次いで母乳から食に代っていく過程の食育が健康的に生きることに密接につながっていることの重要性へと展開されました。


今、若い人たちの体温は低下傾向にある事、最も大事な成長期の器官・組織にも影響している事、作家の有吉佐和子さん、菊池養生園の竹熊宜孝先生の話題にも触れながら日々の食生活が生と密接な関係になっていることなどが良く理解できました。


さらに食の実態を把握する中で、長崎大学の中村修准教授による長崎県内の大学生を対象にした食事調査の記録写真が示されると、欠食もあり、外食・コンビニ弁当・ジュース・菓子類の利用ばかりで、もはや食事といえない空腹を満たすだけの物と化している有様でした。


最後は、正しい食育の希望として、香川県滝宮小学校の竹下先生実践の子ども達だけで作る弁当作りが紹介されました。子どもが台所に立つことで、調理を通して、親に人に感謝する気持ちが生まれ、作る能力と自信を身につけながら愛情も育っている事が証明されました。


「子どもが作る“弁当の日”」は全国的に実践校が増えていて、さらに中学校へと広がって、いる様です。


今回、「食卓の向こう側」に見えてくるものが、スクリーンに映し出される文字、写真が視覚を通してより説得力のあるメッセージとして伝わってきた講演でした。




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<参加者の感想>



  • 食育とても勉強になりました。昔は手作りがほとんどでした。今はコンビニ等があり親が忙しいのでつい手抜きになっています。

  • 内容がとても深く感じました。まだまだこれからも食事の大切さを子どもたちに伝えたいと強く思いました。ありがとうございました。

  • 頭では分かっているつもりでもやっていない現状です。子どもの将来のために親が変わらないといけないと思います。食べてくれない、文句を言う・・日々の悩みが解消された気がします。ありがとうございました。

  • とても良かったです。昨日たまたま6年生の息子が家庭科でスクランブルエッグを作ったよと言ったので今朝作ってと頼んで作ってくれました。火の点け方も知らなかった事に反省するとともに家族が喜んでおいしいと食べている姿を見て本人も喜んでいました。今後親子で楽しんでいきたいと思います。

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