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2020年02月06日
南部ブロック活動委員会主催「味噌教室&持たないくらしの推奨講座」を開催しました
南部ブロック活動委員会
1月22日、エフコープ久留米支所にて、中園由紀子さんを講師にお迎えし、「味噌教室&持たないくらしの推奨講座」を開催し、23名の参加がありました。
中園さんの自宅には、テレビやエアコン、炊飯器、電子レンジといった、いわゆる「生活必需品」とされる家電がありません。便利なものが何でも手に入る時代に、あえて不便を選ぶという生き方を実践されています。
第一部では、そんな今の生活に至るまでの経緯やそのくらしぶりなどのお話をしていただきました。
中園さんは以前、国家公務員として勤められていたそうですが、第一子を出産し保育園に預けた際に給食について疑問を持ったことがきっかけとなり、現在は、生産者から直接“良いもの”を“安く”購入できるシステム『my農家制度』という制度を立ち上げ「子どもたちに良い物を!!」という思いで活動中。また、東日本大震災を機に電化製品のほとんどを手放し、小さなお子さんを3人育てながらも持たないくらしを実践されています。そして、そのくらしを広めるため、お母さんたちのコミュニティの中で味噌づくりワークショップや、持たないくらし講座なども行い、全国各地で講演を行っています。
ご飯は土鍋や圧力鍋で炊き、お菓子は魚焼き用のグリルで焼く。エアコンが無くても、暑ければシャワーを何回でも浴びればいい。今の生活で、家族にも不満はないそう。便利なものが何でも手に入る時代に、あえて不便を選ぶという生き方。その背景には「モノに支配されることへの恐怖」があるという。
「できあがったものに囲まれていると、それ以上の発想が湧かなくなると思うんです。不便な環境では、問題を解決する方法を自分で考える。工夫を生むんです」と言われ、参加者の皆さんも終始、興味津々に聞かれていたのがとても印象的でした。
途中休憩をはさみ、エフコープの食材を使ったお味噌汁と胚芽精米ご飯、朝倉復興支援でカタログにも時折載る「ナガノコーポレーション」の白菜のお漬物などを試食しました。
第二部では、長い間日本人の食生活を支えてきた伝統食品「味噌」や「麹」についてのお話をしていただきました。発酵食、特に「麹」の持っているパワー、大切さを改めて感じました。
質疑応答では「電子レンジのない生活を詳しく聞かせて」との声が多く、中園さんは10年以上、電子レンジを使ってないので、どんな時にレンジで調理するのか忘れてしまったと微笑んでいらっしゃいました。土鍋や圧力鍋で炊いたご飯は「おひつ」にいれて保存。そのまま冷ご飯でもおいしいそうです。お野菜なども蒸し器で調理。参加者のみなさんも、電磁波はよくないと分かっていても、無いと不便、でももっと工夫をしてみて、使う回数を減らしていきたい!とおっしゃっていました。
他にも「香害」や「脱プラ」など、盛りだくさんの内容で、時間内に収まり切れないほどの充実した時間となりました。参加者の一人に、家族5人で月2,000円の電気代という方がいらっしゃって、その方のお話しも聞いてみたかったですが、時間がなくてとても残念でした。
日々の生活の中で一人ひとりがもっと意識し工夫をして、できる事から少しずつ、実践していけたらと思いました。
<参加者の感想>
- 持たないくらしについてだけでなく、いろんなお話を聞けて、大変勉強になりました。自分たちが当たり前と思っていることが、見せられているものだと言われた時は衝撃的でした。自分にできることを少しずつできたらと思います。麹料理も挑戦してみたいです。
- お話を聞いて、今の生活を見直すことにしました。ゴミ袋代で月にいくらだろう。本当に考えてしまいました。香料(香りの害)の話もわかりやすくて良かった。
- いろいろな話を聞けて良かったです。電化製品を使っていなくてすごいな~と思いました。私たちの子ども時代はそんな生活が普通だったので、今の生活は便利過ぎて、いいのか悪いのか、わかりません。少し見直しできたらと思います。
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