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2019年12月03日

『CO・OP境港サーモン』の産地を訪問しました

組合員理事 倉冨良子


10月28日~29日に弓ヶ浜水産株式会社に産地交流会で訪問しました。


弓ヶ浜水産は、西日本の生協で共同開発を進めているC境港サーモンシリーズ商品の養殖・加工を行っています。


■本宮養魚場


まず、鳥取県米子市にある本宮(ほんぐう)養魚場の見学に向かいました。近くの大山の麓の名水で有名な「本宮の泉」に行き、底まできれいに見える透き通ったきれいな水源を見ました。水汲みに来られる方もいて、飲み水で使用されていると言われていました。


その後、その名水を使用している本宮養魚場へ行きました。


排卵センターがあり、独自で卵を作られていました。鮭の卵は雌1匹に8,000個あるそうで驚きました。その卵にオスの精子を混ぜ合わせ積算温度(一日の平均水温×日数)が250℃で受精卵に、約2週間で発眼卵になるそうです。その後約2カ月で5gの大きさの稚魚になり、養魚池に移されます。池では1日2回餌やりを行い、10カ月間ほどで120gになると、海の生け簀に移されるそうです。養魚場ではサギなどの鳥から守るための網をかけていたり、水車を使って水を循環させて空気(酸素)を送ったり、魚を傷付けないように池の中を掃除されたりなど、説明と養魚を育てるご苦労などを伺いました。




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大山の名水「本宮の泉」





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本宮養魚場



■生け簀・弓ヶ浜水産本社工場


弓ヶ浜水産本社工場で、概要や養殖について説明を受けたあと、生け簀の見学に行きました。


とても良い天気で海は風もなく、波も穏やかでした。ウエットスーツに着替えて、船に乗り、3キロ沖合の生け簀に向かいました。巨大な大規模養殖システムでプラットホームに2基のサイロがあり、28基の生け簀に餌を配給されています。配給には海まで行く必要はなく遠隔操作で行われているそうです。この生け簀で約6カ月育てられ、3月~5月に水揚げされます。工場近くまで生け簀のままゆっくりと、5時間かけて傷をつけないようにストレスをかけないように引いていくそうです。




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船に乗って生け簀へ




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プラットホーム(餌やりサイロ)






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生け簀




水揚げされた後は、すぐに処理され、おろしたり、切り身にしたりと加工されます。機械だけではなく、細かな処理などは人の手で丁寧に行われており、水揚げされてからパック加工されるまで15分というスピードで鮮度を落とさず新鮮な状態で送られます。


工場の中もきれいで清潔感があり、手をかざすと開くようになっていました。作業着も他のものと洗わないように持ち帰ったりせず、工場内で洗浄するなど衛生管理も行き届いていました。商品も開発検査室でエクセレントラボ認定を受けた方が検査を行っており、品質管理もきちんとされていて安心しました。




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完全装備で工場見学へ




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加工処理





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加工処理





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パック詰め



■まとめ


卵のふ化から稚魚・養魚・養殖と一貫して自社で取り組まれており、育つ過程がわかり安全で安心できる商品づくりをされています。2013年設立されてから数年なので水揚げも2016年からとまだまだ少なく、たまごからの一貫した養殖も100%をめざすにはこれから長い年月がかかるそうです。日本最先端のシステムとしくみで養殖し、環境に調和した水産事業の持続をめざしていらっしゃいます。


おいしいサーモンをこれからもたくさん食べられるように応援していきたいと思います。


『CO・OP境港サーモン』


~おいしさのポイント~



  1. 日本海の荒波でもまれ、身が引き締まっている。

  2. すべての魚を1匹ずつ活〆。(鮮度が抜群)

  3. 水揚げから製品まで徹底した鮮度管理で生食が可能。




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