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2019年09月10日

2019年度「広島平和の旅」に参加しました

組合員理事 土内資子


8月4日~8月6日「広島平和の旅」に組合員・スタッフ17人で参加してきました。被爆の実相を学びその継承を考える場、平和に関わる全国の活動を交流する場として「ピースアクションinヒロシマ」(日本生活協同組合連合会・広島県生活協同組合連合会主催)に参加をしました。


■1日目


新幹線で広島駅にそして市電に乗り合わせ平和公園に到着。午後からの最初の見学は「呉の戦跡めぐり」で平和公園より専用バスで呉市へむかいました。呉は、三方山に囲まれ防御に優れた土地で大型船の入出港に適した場所です。実際見学して軍港としてまた海軍工廠の町として大きな役割を持っていることが理解できました。


まず(1)「入船山記念館」を見学、ここは呉鎮守府(日本海軍の根拠地)司令長官官舎など歴史的記念物などを展示しています。次に(2)「歴史の見える丘」へ。ここからかつての戦艦「大和」建造ドッグが見えました。今は埋めたてられて工場になっていますが、骨組みは当時のままだそうです。また造船所などを一望できます。丘には、戦艦大和の碑などいくつかの碑が建てられています。最後は(3)「アレイからすこじま」へ。海上自衛隊第一潜水隊司令部前の公園では、潜水艦と護衛艦がイカリを下ろしていて間近に見ることができました。広大な海軍工廠の中心でしたので戦後は鉄工所などの民間官舎に活用され、付近に工廠当時のレンガ建造物が残っていました。広島市に帰路につき、市電でホテルに移動。そしてホテルの近くのお好み焼きで夕食をおいしく食べ1日目が終了。




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■2日目


午前は、合人ウエンディひと・まちプラザにて「被爆体験伝承講和」を聴きました。被爆者の高齢化が進み体験を話される方が少なくなっていくため、広島市では、被爆者の体験や平和の思いを語り継ぐ「被爆体験伝承者」の養成をされた方のお話です。お話は、淡々と話され、でも被爆者の思いや平和の思いが伝わるはなしでした。


昼からは、各自昼食をとって午後より日本生協連主催の「虹のひろば」参加のため「広島県立総合体育館 グリーンアリーナ」に移動をしました。「虹のステージ」では、主催者のあいさつや広島市長のあいさつからはじまり、小学生による被爆樹木を材料に使った笛「パンフルート」の演奏、高校生のダンス、講演などがありました。「みんなのひろば」では被爆者の証言をもとに製作した絵の展示、パネル展や高校生のとりくみなどありました。


また他に、各生協の出展ブースがあり、エフコープも出展。『つたえてください あしたへ・・・・・・』と平和クイズを展示、参加者のみなさんにお渡ししました。「毎年いただいています。これからも続けてください」と参加者から声をいただきました。


「最後のステージ」では「2019子ども平和会議」の様子とアピール文が読み上げられ、参加者に平和の大切さを訴えました。サプライズで長崎市長も最後に間に合い広島市長とともに登壇され、長崎市長から、「原爆の問題は広島や長崎の問題ではない」訴えられ、最後は2人で握手しながら降壇しました。


虹のひろば終了後帰る途中、組合員から寄せられた千羽鶴を「原爆の子の像」のそばに奉納させていただきました。その後自由解散となり、2日目が終わりました。




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■3日目


広島平和祈念式典に参列するため午前7時にホテルを出発。広島に原爆が投下され74年目となる8月6日、雨の中で平和祈念式がはじまりました。約5万人が参列。この1年に亡くなった人や新たに死亡が確認された人合わせて5,068人の名前が書き加えられ、31万9186人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められました。そして原爆投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうをささげました。


松井広島市長の平和宣言で、次代を担う戦争を知らない若い人に訴え被爆者の声を聴いたほしいと、当時5歳だった女性の歌と詠みました。「おかっぱの頭から流れる血しぶきに 妹抱きて母は阿修羅に」を読み上げられ、日本政府には「唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いをしっかり受け止めてほしい。核兵器のない世界の実現に更に一歩踏み込んでリーダーシップを発揮していただきたい」と求めました。


その後簡単な食事のあと、「平和公園内の碑めぐり」のフィールドワークに参加しました。 原爆死没者慰霊碑、原爆扶養塔、平和の鐘、原爆ドーム等見学、雨の中でしたがガイドさんがいましたので、戦争の背景がわかり、一瞬に何もかもなくなる原爆の恐ろしさ再確認しました。




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最後の見学は、平和祈念資料館見学です。4月にリニューアルオープンしたばかりの資料館を、音声ガイドを使用し約1時間30分見学しました。本館に被爆者の遺品や写真あり、このことから、8月6日何が起きたのか、被害の様子や悲しさなどが、ガイドの案内とともに伝わります。


各自昼食をとり、JR広島駅再集合まで自由時間としました。広島駅で解散式を行い、旅の報告会参加の呼びかけ、新幹線で小倉、博多へと帰路につきました。参加者のみなさんは、平和の大切さ、核の恐ろしさをあらためて実感した旅だったと思います。




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