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2019年06月11日

南部ブロック活動委員会主催「北九州戦跡巡り~平和の旅~」を開催しました

南部ブロック活動委員会


5月28日、南部ブロック活動委員会主催にて「北九州戦跡巡り」を開催しました。「軍艦防波堤」、「北九州平和資料館」そして門司港周辺の戦跡を巡り、あらためて平和について知り、考える事を目的に企画し、サザンクス筑後から8人、基山サービスエリアから7人とスタッフ含め20人が参加しました。


昨年11月に同様の企画を開催した際、たくさんの応募があり抽選となったため、今回2回目の実施となり、前回同様、ガイドには北九州平和資料館の小野さんにお願いし、今回は北九州平和資料館の小松さんもご同行してくださいました。


小野さん、小松さんと合流し、はじめに「軍艦防波堤」を見学しました。「軍艦防波堤」は戦後、湾岸整備のために海軍艦艇をそのまま埋めて、洞海湾を響灘からの波よけとして設置し防波堤として利用されたもので、その名の通り戦艦がそのまま残されていました。


ガイドの小野さんの説明の中で「軍艦が沈むという事は人々も沈むという事。一隻の軍艦が沈んだという事はそれに乗っていた何百人、何千人もの命が失われたという事です。」との言葉に感慨深いものがありました。


その後、北九州平和資料館へと移動しました。資料館にはたくさんの遺留品をはじめ、当時の紙幣やお茶碗、資料などがありました。展示品はガラスケースなどに入れられておらず、直接手に取ってみることができます。これは北九州平和資料館の特徴だそうです。


空襲で生じた被害、戦争によって変わってしまった人々のくらしについて、その他にも歴史年表やパネルなどたくさん展示されていました。


次に門司港へ移動中の車内では小野さんによる平和クイズがあり、移動の時間も学ぶこと、知ることができました。到着後、各自で昼食をとり、門司港駅構内にある「渡船者監視所」の見学予定でしたが、駅構内の工事により見学できず、「門司港出征の碑」、「軍馬の水飲み場」へと移動しました。


「門司港出征の碑」には「ご存じですか、先の大戦中、ここ門司1号岸壁から200万人を超す将兵が、はるか南方の戦線にあるいは大陸の戦地へと赴いたことを・・そして半数の100万人の将兵は生きて再び故国の地を踏むことができなかったことも・・」と刻まれていました。出征時に、県立・市立門司高等女学校、東洋軒音楽隊などの鼓笛隊が「露営の歌」や「出征兵士を送る歌」などの軍歌を演奏し、兵士を送ったそうです。


「軍馬の水飲み場」は日本全国の農村から農耕馬が軍馬として徴収され100万もの数の軍馬が門司港から戦地に送られ、再び故国へ戻ることはなく最後の水飲み場として残されているものでした。


そして最後に「大連航路待合室」を見学しました。門司港は本州と九州をつなぐ連絡口の他、中国をはじめとした大陸への発着地だったこともあり、このような施設が建設されたそうです。戦後長年、倉庫として使用されていたそうですが老朽化のため北九州市によって保存再生工事をし、現在は歴史や映画資料などが展示されていました。


北九州に今なお残るたくさんの戦争の爪痕に触れ、その戦跡の地を巡る度に戦争の悲惨さ、平和の大切さ、そして命の尊さをあらためて感じ、またこの事実をあとの世代にも受け継いでいかなければいけないと強く思う旅でした。




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<参加者の感想>



  • 戦争の悲惨さを語り継ぐ人が少なくならないようにいつまでも平和の大事さを伝えていく事が今の私達の役割だと思った。

  • ガイドをしてくださった小野さんがとにかく知識がすごくて短時間に沢山の事をお話しして頂き、とても感慨深いものがありました。参加できてよかったです。

  • 門司港レトロは3、4回来たけど戦跡は初めてだったのでよかった。戦争を知らない世代なので勉強になりました。

  • ガイドさんの熱心なお話で北九州・門司の歴史の一端に触れることができました。参加できてよかったです。ありがとうございました。

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