エフコープ

イベント・活動

イベントレポート一覧

  • 知る・学ぶ
  • 食のとりくみ
  • 食・産直

2024年08月21日

【食分野】『ゲノム編集食品は現在どこまで進んでいる?』学習会を開催しました!

  • 目標2:飢餓をゼロに
  • 目標4:質の高い教育をみんなに
  • 目標13:気候変動に具体的な対策を

8月21日、新しい知見を学ぼう『ゲノム編集食品は現在どこまで進んでいる?』をエフコープスタッフ井ノ上誠さんが講師となり開催しました。昨今、化学は人類に新たな知恵と技術を誕生させ医療や産業に大きな恩恵を与えている中、食品について正しい知識を得る機会がなく不安も広がっています。ゲノム編集技術は、DNAの狙った場所に変異を加えることができる技術で、狙った場所に塩基の欠損、塩基の挿入また遺伝子の導入などを行うことができる一方、 遺伝子組み換え技術は、異なる種の生物が持つ遺伝子を導入する技術だが、狙った場所に入れることはできないことなど、事例や、最近の研究内容もあわせて説明がありました。アンケートからは、メリットあるゲノム編集食品であれば利用したいと思う方が72%と高い数値が見られました。
また、新たなBIO技術台頭時に出てくる不安情報への付き合い方および不安を解消するための今後の食分野2企画の案内がありました。11月1日(金)「リスク学について学んでみよう」2月21日(金)「メディアリテラシー~報道に惑わされないための行動学~」も講師をお迎えし開催する予定ですのでぜひご参加ください。

■参加者からの声
・ちょっと難しかったですが、正しく理解することが大事だと思うので生協は学習会を続けていってほしいです。
・研究者、厚労省、生産者など多方面の話しを聞いてみたいです。
・ゲノム編集食品まだまだ、不安はありますが、こんなに高温続きの毎日で、やはり農家さんの事を考えると、ゲノム編集食品に、頼っていかなくては、いけなくなるのだと思います。これからも、自分で安心安全を確認して購入していきたいと思います。
・ゲノム編集のことがよくわかりました。今までにも聞いたことがありましたが、より理解が深まりました。今後もっと広がっておいしい食品ができて、食べれない人たち、子どもにも食べれるようになるとよいことと思います。
・ゲノム編集食品について何度かお話を聞くことで、理解が進みました。不安要素が減ったように思います。いずれ、食品の調達など厳しくなってきたときなど生協はどうするのか、消費者はどう選択するのかになると思います。今日はありがとうございました。
・とてもわかりやすい説明をありがとうございました。今回の内容はとてもよく理解できました。いたずらに不安がるのではなく、リスクとベネフィットを自分なりにしっかり判断できるよう、これからも正しく学ぶことが大切だと思いました(ゲノム編集も将来的には…ずっと先の話ですが、ただの「品質改良」として捉えられる時代が来るのでは…という気もしています)。

■参加者のからいただいた声への回答
ゲノム編集が進まないものは何かありますか?編集自体が難しいとか倫理的にできないものとか!?もしよろしければ教えてください。
→ゲノム編集は意外と進んでいます。市販向けはまだ少ないので進んでいないように映りますが、研究はしっかりとされており、求めがあれば登場することになると思われます。
・自然界で起こったゲノム編集と人工的に行ったゲノム編集、同等と考えていいのですか? 植物などはゲノムの苗から育った種はゲノム?それとも原種?などぼにゃりと考えていました。
​→説明したSDN1の技術のゲノム編集であれば同等を見てもかまわないと思います。
・ゲノム編集した作物から何代目かになると効力は失われていくのではないかと思ってしまいます。表示がないのでわかりにくい。(価格が高いからわかるかな…)
→ゲノム編集された品種はその1代しか性格は維持できないでしょう。2台目以降は先祖還りといって元の性格に近付いていくことになるかと思います。
・今回初めて参加しました。農家さんが種屋から購人して栽培しているそうですが、種屋業を外国になげていたら、ゲノムか遺伝子組み換えをされた、受粉して実をつけることができない種を買う羽目になっていると間きました 自給率が低い日本にとっては、とても危機感を感じました。そのことをもっと掘り下げてお教えしていただきたいです。
→それは海外に限った話ではありません。基本として、1代目までしかその性格は保証できません。種を採種して撒いても、元の性格に戻っていくことになるかと思います。そうでないと種苗屋さんは商売あがったりということになります。

 

Event informationおすすめのイベント情報