巻いた。戦時中、中学生以上の男子は外出時には必ずゲートルを巻くよう指導された。また革か脚絆(レギンス)は面積のある一枚ものの布や革をすねの部分にバックルやボタンで固定するタイプのもの。平時から軍に属している兵士のこと。または徴兵検査に合格し、指名を受けて即時入営した兵士。兵役期間が過ぎて現役を離れると予備役や後備役あるいは退役軍人となる。原爆の被災によって生じた健康障害の総称で、熱線、爆風による熱傷や放射能を直接多量に受けたために起こる障害。造血臓器、生殖腺、内臓などに疾患が起き、免疫力の低下や白血病(血液ガン)などの各種ガンにかかりやすい。被災から数十年たって発症することも少なくない。陸軍の軍事警察。陸軍大臣の管轄で、憲兵隊本部(東京)によって統括された。主に軍事警察を掌るが、治安維持のために、軍、政、民間を問わず、絶大な強制力をもっていた。武器・弾薬をはじめ軍需品の開発・製造・修理・貯蔵・支給するための軍直属の工場・施設のこと。陸軍造兵廠や海軍工廠などの総称。わきゃはん男子の高等教育を行う修業期間三年の学校。官立(国立)の第一高等学校(一高、東京)、二高(仙台)、三高(京都)、四高(金沢)、五高(熊本)、六高(岡山)、七高(鹿児島)、八高(名古屋)のいわゆるナンバースクールの他、各地の名を冠した官立(公立)や私立の高等学校があった。昭和二三年の学制改革により廃止され、多くは新制大学の教養部等の母体となった。旧制の女子中等教育機関。小学校修了後の修業年限は基本五年で、女子に須要な普通教育を施す学校であった。男子のための中学校(旧制)に相当する。本科卒業後、専門教育のための専攻科(修業年限一年または二年)、高等科(同二年または三年)も設置された。竹や柳・籐などで編んだ収納具。衣類や身の回り品を収納あるいは旅行用の荷物入れに使われた。柳で編んだ柳行李や竹を編んだ上に紙を貼り柿渋を塗った渋張(しぶはり)行李など。また、陸軍の用語で「行李」は戦場に携行する弾薬、糧秣、その他を運ぶ追随部隊の名称。医療保険や住宅その他、社会福祉・社会保障「皇国臣民」として戸籍が作られたが、外地の権利において「国民をその対象とする」とする条項。戦時中、朝鮮や台湾などの住民もである朝鮮・台湾と内地である日本との戸籍の移動は、婚姻や養子縁組を除いて禁止されていたため、朝鮮・台湾から渡って来ていた人たちは戦後、戸籍に基づいて「外国人」とされた。日本政府は「国民」を「日本国籍保持者」と見なし、旧植民地出身者に特別な配慮は行わなかった。日中戦争前に女性のボランティア組織「大日本国防婦人会」が大阪で結成され、全国に広まっていった。白い割烹着をトレードマークに、出征兵士の見送りや戦死者の遺骨の出迎えなどの活動を行った。昭和十七(一九四二)年に各地の国防婦人会、愛国婦人会などが統合され、「大日本婦人会」として二十歳以上の女性は強制的に加入させられた。国家総動員法に基づいて昭和十四(一九三九)七月に制定。国家による強制的な労働力動員政策。当初は申告義務のある職種の技能・技術者を対象していたが、戦争拡大により昭和十八(一九四三)年の改正で年齢枠が広げられ、すべての職種の技能・技術者が対象になった。昭和十六(一九四一)年、従来の小学校の名 8 現役(兵)【げんえき(へい)】原爆症【げんばくしょう】憲兵【けんぺい】工廠【こうしょう】高等学校【こうとうがっこう】高等女学校【こうとうじょがっこう】行李【こうり】国籍条項【こくせきじょうこう】国防婦人会【こくぼうふじんかい】国民徴用令【こくみんちょうようれい】国民学校【こくみんがっこう】
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