てくださいあしたへ……』は第30集の発刊となりました。惨さ、戦争の愚かさを伝え続けたい」という思いで、エフコープの組合員が中心となり、被爆者の方々からその体験をお聞きし、まとめたものです。これまでも大変多くの方々が、平和への願いを込め、お話くださいました。記憶の風化が懸念されるなか、私たちは過去の戦争から真実を知り、学び、そして伝えていかなければなりません。ベル平和賞を受賞し、核兵器の廃絶を訴え、被爆の実相を伝え続けてきた被爆者の活動が国際社会に認められた証とな三〇年間「聞き書き活動」などを通じ被爆者とともに歩んできました。を語ってくださる方も少なくなりました。また、紙媒体での普及がますます難しくなってきたことなどの現状を踏まえ、今後の活動を再考し、第30集をもって被爆体験証言集の定期的な発刊は終了させていただくこととなりました。次世代へあとがき 被爆・戦後八〇年を迎える今年、被爆体験証言集『つたえ被爆体験証言集は、戦争を知らない若い世代に「被爆の悲昨年は日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーりました。エフコープにおいてはその時々の署名活動や、しかしながら現実問題として、現在では戦争、被爆の体験継承していくためにも、被爆体験証言集を幅広く活用し、これからもさまざまな平和活動を進めていきます。なお、貴重な財産である、今まで発刊した全ての被爆体験証言集やシナリオ集は、エフコープホームページからご覧いただけるほか、エフコープ組合員活動部でも保管しております。今も命を脅かす争いが各地で続いており、日本で暮らす私たちも日常生活の大切さを改めて実感しています。人が人として尊重される平和な社会をつくっていくためにも、「平和の大切さ」「命の尊さ」を伝えていくとりくみを今後も続けていきます。最後に、この証言集の発刊にあたっては、被爆者のみなさま、福岡県原爆被害者団体協議会をはじめ、各原爆被害者の会のみなさまより多大なご尽力、ご協力をいただきました。証言集に関わってくださったすべてのみなさまに、ここに深く感謝を申し上げます。また、被爆体験証言集は組合員より寄せられた「平和活動募金」を活用しています。ご協力、ありがとうございました。二〇二五年六月エフコープ「聞き書き」活動参加者一同82
元のページ ../index.html#87