第30集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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それでも腕うも足あも切きらずに済すんだのは、父ちが毎まち日、ガーゼの付つけ替かえをしてくれたおかげです。うちの家かく族はみんな助たかりました。六むつ年とえ上の姉あは小しく学五年ねい生で、広ひま島郊こい外のお寺てに疎そい開していました。姉あは原げく爆が落おちて二、三日にご後に家いに帰かってきました。「あら、これはいかんよ!家いえ帰って寝ねときなさい」その時と、白は血球は二〇、〇〇〇まで上あがっていたんです。そのまま家いに帰かってコトンと寝ねたら、それっきり半は年間起おき上あがれませんでした。その後ご、白は血球の数かは最さう高五〇、〇〇〇まで上あがりました。そのころは治ち療法もなく、栄えう養をつけることしかできなくて、バナナを食たべていました。しか西にわ川さんがわが家やに泊とまっていなければ、父ちも私わも生いきていることはなかったでしょう。しか西にわ川さんはわが家やにとって命いの恩おん人なんです。んば被ひ爆後、父ちも母はも後こ遺症はなかったのですが、私わに出でました。中ちく学三年ねい生の時と、白は血球の数かがうじょう通つ常より高たく一〇、〇〇〇を超こえてきました。きかえら⑪はごくばちきずええにずねちええっすぞねらかちちでしっけっきゅうっこいしゅ学がう校に行いく前まに毎まう週、日にき赤病び院に寄よって白は血球を調しべてもらいました。ある日ひ、言いわれたんです。っけっきゅうらだいに毎まち日、体かがだるくて何なもする気きがしない。集中力が全まくなく、とにかく脱だ力感がすごかったです。んじのちういしょうっせょういんえかいこいにたししうょうがたしっけっきゅうんとしかんしゅうちゅうりょくったんせろしうがゅうがんせりょうほうつりょくかんっけっきゅういよ朗 読 者 別の人の声78

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