第30集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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足あに刺ささったガラスはそのままです。七なか日の朝あ二時じか三時じごろ、山や口県に入はったところに、小ちさな外げか科医いん院があったんです。うちょく当と直の看か護婦が出でてきて言いいました。くばんせしかんと西にわ川さんは軍ぐう刀をガチャガチャさせ、怒おって言いいました。すると先せい生が飛とび起おきてきました。りょずぐ足あはザクロのように割われていたらしいです。ゅういしか「先せい生は昨さん晩、夜よが遅おかったので寝ねておられます」「子こどもが死しにかけているんだ!先せい生を起おこせ!」そこで初はめて治ちう療をしてもらい、医いゃ者から言いわれました。「お母かさん、傷きち口が汚きいので縫ぬうことはできない。縫ぬってもすぐ開ひくことになる。このままだと足あの根ねと元、腕うは肘ひから下しを切きるようになるかもしれませんよ」その医いん院に入にん院していた農のか家のおばあさんが、わざわざご飯はを炊たいて、おむすびを作つってくれたそうです。西にわ川さんも母はも少すし水みを飲のんだだけで、丸ま一日にに何も食たべずに歩あき続つけていたので、「ものすごくおいしかった」と言いっていました。その後ご、柳やい井の駅えに着つくと広ひま島方ほん面まで汽きゃ車があるということで、私わたち親おこ子は広ひま島へ、西にわ川まぐちけんんせたな⑧じもでしたしきなやしずはこるるづういくんじしあらし⑦ふんごるそいのさいいこ うめろしんせちなたししかろし朗 読 者 看護婦の声西川さんの声医者の声朗 読 者 76

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