福岡市原爆被害者の会会長中村国利『つたえてくださいあしたへ……』発刊記念によせて被爆体験証言集『つたえてください証言者も少なくなるなど、厳しい状況下での真摯な取り組みに敬意を表します。証言集の創刊号にこうあります。『衝撃の真実は容赦なく私たちの心を揺さぶりました。…どうして、何故、次々に沸く疑問。…うちのめされた心は、やがて伝え広げていくことへの確信に変わっていきました。』組合員のみなさまの、真実と向き合う姿勢と、伝えていくことへの信念、思いが凝縮された言葉だと思います。このことが三〇年にもわたり発刊し続けた賜物です。戦争や被爆の実相が風化するとき、その愚は繰り返されるといいます。風化させないためにも貴組合の活動は貴重なものです。当会もその思いで証言活動など取り組んでいるところです。あしたへ……』第30集発刊おめでとうございます。4
元のページ ../index.html#8