第30集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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八月が六むか日の朝あ、空くう襲警けう報があり、私わは防ぼう空頭ずん巾、長なで袖シャツ、長なズボンを着きていました。そして、解かょ除になりました。その時とになんかピカッと光ひり、西にわ川さんがなんじゃろかと玄げん関のすりガラスの引ひき戸どを開あけたんです。その時とにドーンときて、まず天てう井が落おち、西にわ川さんが生いき埋うめになった。そこでハッとして、大おえ声を出だしたんです。「あっ、靖やお夫は?西にわ川さーん、靖やお夫は?」その声こで、気きを失っていた西にわ川さんが目めを覚さまして、瓦がき礫から出でてきました。グニャッとしていて意いき識もない私わを受うけ取とった母はは『あっ、これは靖やお夫を死しなせてしまった』と思おったそうです。西にわ川さんには足あに二ふつの傷きがありました。声④えまれはもしずたかおはわしはすうはすすらしたぶおけがちたぶがいさつきがきかき母 の 朗 読 者 うしゅいじんか私わしは玄げん関の上あがり口ぐに立たち、西にわ川さんが自じん分の長ちか靴を磨みいているのを見みていました。くふ私わしは爆ばう風で飛とんできた玄げん関のガラス戸どを頭あから被かり、大お怪我です。母はは部へや屋の掃そじ除をしていました。いきなり、天てう井から瓦かがポロポロと降ふってきたので、夢むう中にょう両りて手で払はい除のけ、気きづいたら腰このあたりまで瓦かに埋うまっていました。しかうしな血ちだらけで倒たれている私わを抱かえて、母はに手てた渡ししたらしいです。母はは怪けが我をしていなかったです。たしいほしかしかんかおごしかたしたししかうくがそょうんじょしかたまんじょわらわらんかちゅ74

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