第30集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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救き護所と決きめられていて怪けが我した人ひが収しう容され、亡なくなった人ひは校こい庭で燃もやすんですね。あれを子こどもながらに、見みるこたし覚おえていますね。夜よになったらリンが飛とぶんですよ。人にん間を焼やいた後あ、火ひの玉たって言いうんですか?丸まい青あろ白いのに紐ひが付つがさまのま射しう能をね。まだその病びき気の手てあ当てとかそういうのが何なもわかじさん良よくなってあるわ」っていうような感かじでね。といらんのに、なんか怖こいままにも、のぞき見みに行いったのをいているようなのが、夕ゆた方ごろになったらそれが飛とぶんですよ、校こい庭で焼やかれた人ひのね、山やの方ほへ飛とんでいくんです。それは何なこ個も見みましたね。綺きい麗な色いをして…いまだに覚おえています。にある風か頭山。そしてまともに爆ばう風を受うけてるんですね、放ほらないころで。後あからアメリカが来きて病びん院やら作つってね。でも母はが亡なくなるころはまだ何なもない、なんの病びき気かいな?ていうような感かじですね。それからだんだんどういう症し状が出でてくるかっていうのがわかってくる…ひどい目めに遭あいまし突つき刺ささるなどの怪けが我も何なもなかったんです。夜よはね、おばあさんが「もう私わはここにはおりきらんから、うくうごう防ぼ空壕に行いく」と言いうから、兄あが「おばあちゃんにお前まがつ添そいで、二ふり人でひと晩ば防ぼ空壕に…。どこに寝ねたんだろう、な県けう庁から火ひが出でたんですよ。この辺へは爆ばん心地ちから金こ比羅山駅えから向むこうの浦うみ上が全ぜぶ部燃もえ、県けう庁の元も下町から浜はち町の方ほ周まりはもう。もうみなさんやっぱり怪けが我して、血ちが流なれ時とは悲かしかったですね。そしてそれから何なち日かしたら、その人ひの包ほい帯が解とけて、良よくなっていかれるのを見みて、「あ、おいていけ。他ほのもんは、もう死しぬならここで死しぬ」って言いってね。新し中川町の家いに残のったんですよ。でもおばあさんはどうしてもその防ぼ空壕に行いっときたいと言いうからね、私わが付つきんか筵むの上うに寝ねたかな、思おい出だせないですね。を挟はんで、約や三・四キロだったのでまだ良よかったけど、長なき崎まで燃もえてきたんですよ。こっから向むこうが見みえるぐらいって言いってましたもんね。て、病びん院もぶっちゃがして(壊これて)るけど、リヤカーに乗のせて病びん院に痛いた々しい姿すで連つれて行いかれるのね。あんなのを見みたんなかがわまちうくうごううくうごうしろんちょらかょういがたょういたいうたたしくしとしたまちんちょんにんげおじょうょうじょうはか母はた方の里さは、すぐそばに伊い良林小し学校があってね。そこが、ゅうごしょうてうてじんうくうごう母はは、婦ふ人会から防ぼ空壕を掘ほりに行いってたんですよ、裏うて手ざがしらやまょうゃのやしょうがっこうゅうようがくふょういときなわわがんきうくさえもんたんんぴらさんんにはとくにういかはらんれろぼとまうまとるもぼるこえわにんかとえにとるらばと     38

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