広島・長崎への原爆投下から七九年目の夏を迎えます。ロシアなどによる核兵器使用の危機が高まる中、被爆者の方々の心の叫びや願いに寄り添い、時代は流れているのでしょうか。今年は、アメリカがビキニ環礁で行った水爆実験で、島民やマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員らが被ばくしてから七〇年となります。威力は広島投下の原爆の約千倍にあたります。十三年前の東京電力福島第一原子力発電所事故の被害や教訓も風化しつつあります。能登半島地震では、道路や港などすべてが寸断され、計画通り原子力発電所が建設されていたら、福島より甚大な事故が起きていたでしょう。私たち一人ひとりが原子力発電問題とエネルギー政策に向き合い、原子力発電の『安全性』について、学び考えなくてはいけません。2慰霊の広場(広島市 似島)
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