「わー奇きい麗やね」って、三人にでいっとき見みていたんです。すると、おばあちゃんの呼よぶ声こがしました。「ご飯はの途とう中だから、はよう家いに入はって食たべなさい」しようがないから、私わは家いに入はり、ちゃぶ台だの前まに座すりました。 その途とん端、原げく爆が炸さつ裂したんです。その隙すま間にいた私わは頭あをちょっと怪けが我しました。ただ禎さこ子がいない。爆ばう風に吹ふっ飛とんだと思おって、狂くったように探さしました。そしたら泣なき声ごが聞きこえて「あっ、禎さこ子だ」と、声このする外その方ほを見みました。ました。傷きと一つなかったです。おばあちゃんは家いの中なにいて、無ぶじ事でした。「早はく家いに入はって食たべなさい」と言いってくれた祖そぼ母のおかげで、運うい命の瞬しん間は変かわるんです。そのまま外そにいた人ひは、哀あれなことですよ。顔かが溶とけ、背せか中が溶とけ、皮ひふ膚が溶とけ、着きの物の袖そみたいに下さがるわけです。だらーんとね。んと本ほう当に奇きい麗かったんですよ。真まっ青さな空そに二機きの飛ひ行機がキラキラ光ひり、輝かいているんですよ。ちゅんば家いがぶぁーんとなり、どんな風ふにして壊これたか、わからんのですよ。覚おえているのは、ひっくり返かったちゃぶ台だの上うに、舞まい上あがった畳たが落おちてきて、たし母ははトイレに入はっていて、何なも怪けが我してなかったです。くふ爆ばう風のせいなのか二階かから落おちてきたみかん箱ばの上うに禎さこ子が乗のり、家いの前までわんわん泣ないていずひたしくれたまくふがやたみゅんかんめおばあちゃんの声朗 朗 読 者 ⑦⑥たうえわえぼいえおわととなもでいえやかえだもるがだええとうこいえだええきいはにいえいえわんえいんれえらおれこかうき読 者 35
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