第28集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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時じごろ解かょ除されたので、家かく族四人には外そに出でかけました。祖そふ父機※関区に入はっている時とで、爆ばん心地ちから二・五キロの地ちん点です。炸さつ裂の少すし前まに爆ばん音がしたので、上うを見みました。B※29を見みつ下げた駄の鼻はお緒だけ残のり、左ひめ目が潰つれ、これで死しぬのだろうと子こ面めに伏ふせながら震ふえました。周まりを見みると砂すり埃が、電でう柱が、舞まい上あがる。地ちう球の終おわりかなと思おいました。しばらくして何なとか立たち上あがると、右みめ目に入はったのは街ま全ぜぶ部が一いん瞬にしてぎんちんいえどわずもかするんわきしいぎぜたせきこいえふこおれおこなぶびしぎいがえきつっえかぶもらしかるらいろたびうしえこえきいくんかきてはなちななくばきくちねんぞぞとんととろととかろきたたもるぞれかかわちうちわは畑は、姉あと私わと父ちは電でゃ車に乗のり出しん勤しました。十人に家かく族ですが、働はけない幼おい子こらと母はは三〇キロ離はれた父ちの田いか舎に避ひん難していました。け、指ゆ差さした途とん端に爆ばつ裂しました。当とじ時は原げく爆の知ちき識もなく、体かが震ふえました。視しい界が長なき崎の空そいっぱい黄きろ色に広ひがった。地ちう球が爆ばつ発したのではと思おいました。それが核か爆弾。四、〇〇〇~五、〇〇〇度どといわれた熱ねん線を受うけ、半はで袖に下げた駄だった私わは、指ゆの形かがないくらい右みて手が腫はれあがり、足あは焼やけたども心ごに観かん念しました。いじたしたけんしさなたら被ひく爆したのは、学がと徒動どん員で長なき崎駅えから約や五〇〇メートルのくれくおらだくはきゅたちたしころんねくはゅんか爆ばつ発の次つの瞬しん間、無む意識に伏ふせたんです。爆ばう風が来きて、地じきゅゅっきういがさくしくれがさっせだりんばくばくだんんそくふなぼこんちゅっしゅ消きえてしまった様よす子でした。福ふか岡はたくさんの爆ばん弾で街まが壊こっぱがさょうたんげきざ行ゆく先さき々には、人にん間でないような腫はれあがった焼し死しい体がいころゅうへ中なは周しん辺の人ひたちで超ち満員で寄よりつかれん。真まっ黒くに焼やかれ走はり寄よってきて、「あんた身かだ体が燃もえてるよ」と言いって、火ひうくうごう別べの防ぼ空壕に向むかっている時と、また敵てき機襲しい来の声こ。近ちくのうくうごう防ぼ空壕に入はり込こむと、同ど級生から「永なま間、やられたな」と声こんらんせうくうごう叔おじ父の家いの防ぼ空壕に寝ねかされた私わは、喉のの乾かきで水みが欲ほしされ、長なき崎は一いつ発で街まが壊こされた。目めに見みえない放ほ射線もある。ひどいもんです。その瓦がき礫の中なを四時じん間さまよった。あの状じい態でよく歩あけたと思おう。どうして立たち上あがれたのかも謎ななんです。たる所とにありました。長なき崎駅えの下しに防※空壕がありましたが、た人ひや、血ちだらけの人ひがいました。白しいエプロンの人ひが私わにを消けしてくれました。自じん分で気きづいていなかったんです。かけられました。顔かも腫はれあがり、誰だともわからない顔かなのに、燃もえ残のった名なだ札で声こをかけてくれ、すぐに寝ねかせてくれたのです。その途とん端に気きつ絶。奇きき跡的てに燃もえ残のった小ちさなメモで、近ちくの親しき戚に連れく絡を取とってくれ、叔おじ父が助たけに来きました。くおがさぼうくうごうょうまんいんうきゅうせいたしくだうしゃせんょうたしゅうら17

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