六月には核兵器禁止条約第１回締約国会議がオーストリア・ウィーンで開かれ、〝核なき世界〟の実現をめざす『ウィーン宣言』と具体的な取り組みをまとめた『ウィーン行動計画』が採択されました。しかし、日本はオブザーバーとしての参加さえもなく、唯一の被爆国としての核被害の実相を伝える機会を逃しました。【風化していく戦争・被爆体験を若い世代に語り継ぎたいという思い】から始まった『つたえてくださいあしたへ……』を継承していくことは、私たちができる平和を守るための行動の一つです。被爆者が語られる言葉に込めた思いと祈り、そしてその叫びを私たちは真摯に受け取り、伝え続けていかなければなりません。この証言集がより多くの人の手に渡ることが、未来の世代も核兵器を拒絶することに繋がると信じています。 3
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