第27集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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ょうじ私わしは長ちょ女でしたし、看かご護婦ふさんもいなかったから、父ちの傷きの手てて当をその後ごもずっと傷きの周まりをきれいに拭ふいて、赤あチンをつけて、ガーゼの上うに包ほい帯を巻まきました。うた包ほい帯もあまりないので、洗あって繰くり返かし使つっていました。くじんば原げく爆が落おちた翌よつ日、父ちは近きょ所の人ひと爆ばん心地ちあたりへ、知しり合あいの人ひたちを探さしに行いらか浦うみ上川がには馬うとかヤギ、豚ぶ、そして水みを求もめてきた人にん間も倒たれて、折おり重かなってい帰かってきた父ちは足あに火やど傷をしていました。足あと元が熱あい中な、地じか下足たび袋だったので焼やけ私わしたちきょうだいは、周まりが少すし落おち着ついた頃こ、胸むのあたりがムカムカとし、やっくふんじくししもんじうたんげんばろいういしょうずら「お父とさん、痛いい、痛いいって言いわんで。ちょっと待まっとって」していました。きました。誰だも見みつけられなく、どこに行いってもみんな死しんでいたそうです。たそうです。ただれたのでしょうね。その後ご、近きょ所の人ひや父ち、母は、みんなが原げく爆の後こ遺症を患わっていました。熱ねが出でたり、吐はき気けがあったり、それはそれは色いろ々です。それから五年ね後ごに父ちは亡なくなりました。ぱり爆ばう風を吸すっていたようでした。(早苗の声)朗 読 者 朗 読 者 39⑪⑩こわたろねちんつとちはけしちえつかたたうらえかれとちとがかわずえんたちずあずたまわとおさ

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