第27集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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みだっぷてもすま私わしたちは泣なきながら、お互たいにしがみついていました。むりろい色いろ々な臭にいと煙けと怖こさ、そして押おし寄よせてくる熱ねう風!もう妹いとの顔かを見みると、汗あと涙なでぐしゃぐしゃになっていました。いもう声こをかけると、妹とはあたりを見みわ回して言いったんです。水みも、洗あう場ばょ所もないのです。たむくふ家いは傾かき、爆ばう風で棚たにあったものはメチャメチャ。襖ふやガラス戸どが倒たれ、家いの中なにょうた上あがれる状じい態ではありません。私わしたちは、おばあちゃんのおかげで怪けが我はなかったです。たけ母はは畑は仕しと事に行いっていました。昼ひごはんを食たべるためにみんなと建たの物の中なにいて、母はも怪けが我はしていませんでした。ザーッとかけてくれました。「お父とさん!お母かさん!」おばあちゃんは孫またちを守まろうと水みをかけ続つけていました。「顔かを洗あっておいで」「お姉ねちゃん、顔か洗あう場ばょ所ないよ」(妹声)朗 読 者 (早苗の声)(妹声) の ⑦ の うあがたもごずづわおせおらおごはしらずおえらしたなえおえかかるはえま37

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