⑨ の ⑧ の ⑦ぼにきたかもろとちやけるはたわあああいとれろえわけべいゃおとごすさすあますたえずきちまえとすときちえい父ちは付ふん近の人ひたちに助たけを求もめました。私わの住すんでいた家いは、がっしりとした二階か家やでしたから、大おな人が何なん人かかっても、大おきな木もい材を動うかすことはできませんでした。くは爆ばつ発とともに屋やね根や壁かやタンスなどのすべてが、一階かの茶ちの間まにいたおばあさんに誰だもどうする事こもできません。火ひが勢いいを増まして広ひがっていくと、おばあさんの声こ私わしの母はは気きが狂くったように泣なき叫さびながら、その場ばに座すり込こんでしまいました。んじ父ちも近きょ所の人ひたちもどうすることもできず、悔くしそうに立たちつくすばかりでした。私わしはその時と、何なをどうしたのか覚おえていません。私わを迎むえに来きた友とだちが、黒くい塊んにたしくざきおたしかたまりその時と、崩くれた家いの下しから、おばあさんの父ちの名なえ前を呼よぶ声こが聞きこえてきました。「正まお男さん、助たけて、助たけてー」「お母かさん、待まってください。今い、助たけてもらいますから」のしかかっていたのです。そのうち、周まりからメラメラと火ひが燃もえ上あがりました。おばあさんがいくら叫さんでも、はだんだんと小ちさくなり、やがて聞きこえなくなりました。「お母かさん、お母かさん!お母かさーん!」朗 読 者 (おばあさんの声)(父声)朗 読 者 (母声)朗 読 者 29
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