第27集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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架かかる線せろ路の上うを歩あき始はめました。枕まぎ木は焼やけ落おちて真まっ黒く渡われるか?」と聞きかれたら、「絶ぜい対無むり理!」と言いっていたそけ歩あいている人ひ。「お水みください、お水みください」と言いっている人ひ。そして、あちこちの用よ水路に頭あを突つっ込こんで死しんでいました。馬ばゃ車の馬うも、片かし足上あげたまま真まっ黒くになっているんです。が橋はの手てえ前で「焼やけているから通とれない」と止とめていました。どうしようと思しん案していた時とです。橋はの袂たにはたくさんの人ひが倒たれていました。全まく動うかない人ひ、中なには生いきていて身かだ体を動うかしている人ひもいました。日にき赤病びん院には行いかれない。私わたち三人には、西にわ川さんの里さ、山や口県の柳やい井へ行いこうと鉄てう橋にになり、ぶすぶす焦こげているんです。西にわ川さんが枕まぎ木を軍ぐう刀の先さで叩たいて、大だ丈夫かを確たかめて先さに渡わり、母はの手てを引ひいて枕まぎ木に移いう動する。その動どさ作を幾いど度となく繰くり返かして、三みつぐらいの川かを渡わったそうです。後ごつ日、母はは「今い一度、鉄てう橋をうです。途とう中、軍ぐい隊の緊きう急治ちう療のテントで、油あの混まじった血ちんしちゅ途とう中、全ぜん身火やど傷の人ひ。顔かの皮かがぶら下さがって、手ての皮かもむっせょうい日にき赤病びん院へは橋はを渡わんないと行いけないんですが、兵へい隊さんったしかいじょうぶくらんたちゅうすいろ たまたあもとょういっせまぐちけんくらしかったりょんきゅいたたしっきょ肘ひから下しを切きるようになるかもしれませんよ」と先せい生から言いくらんと口ぐに薬くを塗ぬり、朝あた方までかかって治ちう療してもらったんです。っきょまいぶら口くにせず、歩あき続つけていたので、「ものすごく美おい味しかった」ラスはそのままです。が遅おかったので寝ねておられます」と言いうので、西にわ川さんが「子こどもが死しにかけている、先せい生を起おこせ!」と、軍ぐう刀をガチャガチャいわせて怒おりました。すると先せい生が飛とんで起おきてきました。そこで初はめて治ちう療をしてもらいました。足あのガラスをいわけです。「お母かさん、傷きち口が汚きいので縫ぬうことはできない。われました。足あはザクロのように割われていたらしいです。傷きその医いん院に入にん院していた全まく知しらない親しつ切なおばあさんが、わざわざご飯はを炊たいて、おむすびを作つってくれたそうです。西にわ川さんも母はも丸ま一いち日、多たう少水みを飲のんだだけで他ほは何なもうや止どめの膏こく薬を手てと足あに塗ぬってもらいました。足あに刺ささったガ七なか日の朝あ二時じか三時じ頃ご、山や口県に入はったところに、小ちさな外げか科医いん院があったんです。当とく直の看かご護婦ふが「先せい生は昨さん晩、夜よずぐ抜ぬいて傷きち口を洗あうけど、油あの混まじった膏こく薬がなかなか落おちな縫ぬってもすぐ開ひく事こになる」「このままだと足あの根ねと元、腕うはすりさがゅういしかたづるちるはずかにたわじはちどうどくえっしたききたは いちんくしずじるえんろとんなとごごおとからきあしと たしましおたじとらしもでじしこらあ8そましろいんると ろさのいい わおとけわずとるずししまぐちけんうちょんせんせりょぶらうやがぐたなりょったちにしょんせくばしかんとんせんせ

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