第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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朗 読 者 (辰吉の声)(辰吉の声)朗 読 者 ⑭(母の声)くうんとなちこつしぶかだかてまもちきばちねつうごあうちが⑬さくなむのかきこが憧あれていました。うじゅうがくしき入に学式当とつ日の朝あ、目めを覚さますと、枕まと元に中ち学校の制せく服が置おいてありました。くせいふく飛とび起おきて父ちを探さしました。中なを見みて育そつ中なで、もし自じん分自じん身が家かい庭を持もったら、子こどもたちには満まく足いか父ちの背せか中いっぱいのケロイドはいつまでも残のっていました。がさ当とじ時、長なき崎市しの人じう口は約や二四万まん人でしたが、原げく爆で七万まの人ひが亡なくなったしかし、食たべ物もも満まく足にない生せつ活です。入に学式を翌よつ日に控ひえ、小し学生の時とと同おじ服ふを着きて中ち学校に行いくのだと諦あめて眠ねりにつきました。「わぁー、学が生服だ!」「ねぇ、母かちゃん、父とちゃんはどこ?」「父とちゃんはもう仕しと事に行いったよ」どうやら父ちは束たねた薪まを近き所中に売うりまわって、制せく服を買かうお金かを集あめてくれていたようです。このことを思おい出だすと、今いになっても涙ながこぼれます。そうやって父ちの背せのいく生せつ活をさせたいと考かえ、一いう生懸けい命に働はいていくことを決けい意しました。んぞゅうがっこうんじょじゅうんがんこいかゅうがくしききらくらもゅうがっこうみだっしょんめたらんにくじいふいふんばょうがくせいんぞ71

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