第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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朗 読 者 (美惠子の声)朗 読 者 (母の声)⑨⑧おはおにんはといなれんんつもまわうえたとつらかなろなかえはえどこのたしかだ私わは高たい台のところで、じっと空そを見みあ上げていました。つぜ突とん然、ボーンと音おがしました。いわ幸さい二ふり人にケガはありませんでした。夏なだから?でも、何なだかおかしいと思おいました。たしったさなごこ幼おろ心にも「何なか大たん変なことが起おこったんだな」と感かじていました。たしらだんばいへおぞたしたたいだ八月が九こか日、その日ひはすごくきれいな青あら空でした。「わぁ、きれい!花はび火かなぁ。赤あいような白しいような花はび火・・・」すると、母はが家いの中なから出でてきて、私わの手てを引ひっ張ぱって家いに連つれ戻もしました。すぐに母はの大おきな体かが私わに覆おいかぶさりました。グラグラと家いは揺ゆれていました。どのくらいの間あ揺ゆれていたのでしょう。しばらく経たって、生なぬるい、温あかいものが、周まりの空くき気とともにあがってきたのが感かじられました。四歳さの私わが見みた原げく爆は、花はび火のようで綺きい麗でした。その日ひ、母はは言いいました。「絶ぜい対、外そに出でてはダメだよ」60
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