第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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朗 読 者 朗 読 者 (兵隊の声)っしんきいたんせんぼたしたしんえっぽいわっぽいせんそたしたしもう隠かれ、その後ご、走はって帰かったと思おいます。その時との怖こさは覚おえています。いわ台たん湾を引ひき揚あげる前まに、こんなこともありました。日にん本が戦せう争に負まけだし母はは自じん分の着きの物を盗ぬまれないように、何なん本かのロープに、たくさんの着きの物ょうそでぐちたしょうわ昭し 和二〇(一九四五)年ねの二月が頃ご、母はと私わと台たん湾で生うまれた0ゼ歳さの妹いとの三いわ人にで、台たん湾から引ひき揚あげ、本ほど土に戻もりました。日にん本は敗はん戦間まか近でした。きあっぽ日にん本に帰かる引ひげ揚船せに乗のる前まの検けつ閲の時とのことです。なといわ台たん湾の港みにいた兵へい隊さんから言いわれました。母はは持もっていたゴザを広ひげ、リュックサックの中なみ身を全すて出だしました。た頃こです。今いまで一いょ緒に遊あんだり、親しつ切にしてくれた人ひたちが、私わたちのものを盗ぬんだり、よそよそしくなったんです。の両り袖口を通とし、外はされない工くう夫をしていました。そして、母はと私わでそれぞれのロープの端はを持もちました。その着きの物は私わたちが現げん金に換かえるためでした。その時と、父ちはすでに亡なくなっていて、私わは三歳さでした。「荷につ物を全ぜぶ部見みせなさい」58⑤④ろはかべんもんええきちきいどんんぢろつんはロいしもふずおはすもぶはもすそまろとえもえしくきわぼ
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