第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
47/82
朗 読 者 (兵士の声)(別の人の声1)(別の人の声2)(兵士の声)ぎょゅう穴あ掘ほり作さう業中ちの事こです。④どんいえくなしおうろのらついとおとなかかぜちこかっかさんんさかっこかうきなとっいどら指しう導する兵へし士が言いいました。みんなで空そを見みあ上げると、木こだ立ちの間あから、高たいところを飛とぶ飛ひ行機が一機き見みえました。たし私わたちは言いい合あいになりました。っしゅむり煙けであたりが暗くくなり、あのギラギラとした夏なの太たう陽が、肉にん眼で平へき気で見みらか現げち地で指しう導に当あたっていた兵へし士から聞きかされました。たしぎょ私わたちは作さう業を中ちし止して、学がう校に帰かることになりました。いさくしゅうっこょうれたしょういだんいよいだくが「また敵てき機が偵てつ察に来きよる」「落ら下傘が落おちよったぞ」「あんな高たいところから、落ら下傘が落おちるもんか」「ピカッ」と一いん瞬光ひり、しばらくして強きつ烈な風かが吹ふきました。土つを運はんでいる人ひは倒たれ、木きにつかまる人ひもいました。私わは穴あの中なにいたので無ぶじ事でした。しばらくすると、焼やけた物もの黒くい燃もえカスが飛とんできました。られるんです。爆ばん心地ちから約や七キロ離はれた場ばょ所です。「浦うみ上の方ほに、ものすごく大おきな焼し夷弾が落おちたらしい」45
元のページ
../index.html#47