第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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朗 読 者 朗 読 者 朗 読 者 ろしんば原げく爆以いご後、広ひま島に初はめて降おり立たちました。もう、ビックリです。ちめ一いん面焼やけ野のら原、ただ住すも友銀ぎう行の建たの物だけが残のっていました。潰つれた家いがいったし私わたちは姉あが働はいていた軍ぐく服を作つる工こう場に向むかって歩あきました。途とう中、ょうはんしん真まっ赤かに上じ半身が焼やけ爛たれた男だい性が、仰あ向むけに転こがっていました。なんでがたんば原げく爆の詳くしいことも知しらず、不ふ思議な気きも持ちでした。尋たねて尋たねて、やっと工こう場に着ついた時と、姉あはすでに即そし死で、名なえ前だけが書か悲かしむ間まもなく、次つに弟おとの消しく息を求もめて歩あき続つけました。さはくし朝あや早く、爆ばん心地ちから三キロ離はれた宇うな品に向むかいました。ゅうがくせいみとんこたらんぷうけうじょとうょうそんろくがてもうじょんせんとてもてもちゅぱい、見みた渡す限かりそうでした。こんな姿すに・・・と思おいました。また、焼やけたアルミのお弁べう当箱ばが一ひつ転こがっていました。このような光こい景を見みたのはこの時とだけです。かれていました。穴あを掘ほり、死しい体をどんどん捨すてていき、誰だの骨ほか分わからない。「骨ほを貰もっても、どうしようもないね」と話はし合あって、空かっぽの箱はだけを貰もって帰かりました。その頃こ、中ち学生は屋おい外での勤きう労奉ほし仕でした。建たの物と建たの物がくっついていた37⑫⑪⑩わしぎきぎなとるづなじうろらえらねならこたなれねずずきねくまもことろじぎわだおろくねるはこぶえ
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