第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
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(友だちの声)朗 読 者 朗 読 者 ちゅいたろやなりたしとこょうはんしんくげんぽたしんぶ下しじ敷きになりました。僅わかな隙すま間から立たち上あがり、逃にげ惑まった私わたちは、誰だかの声こに、みんなそこに集あまって来きました。前ぜう方の硝がす子戸どが半はん分壊これて、倒たれかけたところに隙すま間が見みえました。その隙すま間を一ひり人ずつ、くぐって外そたしうじ私わは友ゆん人と二ふり人で、山やの方ほへ逃にげようと、牛う田山の方ほに向むかいました。裸はし足だったので、途とう中の空あき家やで男お下げた駄を無むん断で借かりて歩あいていくと、川かのほとりに着つくと、黒くま山の人ひだかり。川かの土どて手には、べったり座すった人ひ、横よになった人ひ、疲つれ切きった様よす子でした。爆ばき撃を受うけた人ひばかりで、まともウロウロと出でち口を探さしていました。「ここが!ここが開あいているよー」に出でました。ただ一ひり人向むこうから兵へい隊さんが来きました。上じ半身は大お火傷で真まっ赤かでした。に見みることができませんでした。みんな水みを求もめていました。そこには水みを差ささないと出でない井いど戸のポンプがありました。私わは隣との人ひたちにも手てだ伝ってもらい、川かの水みを汲くんではポンプに差さし、井いど戸の水みをみんなにあげました。35⑦⑥ずとつわずとずずうかとこととわわわととおやけどだだるうまたたしうやまぐがきずたどきおきととつえれらわ

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