第26集 つたえてください あしたへ・・・・・・
24/82
平へわ和への願ねい匿とく 名め歳さの時とに被ひく爆しました。当とじ時、鍛か冶屋町まに住すんでいました。解かょ除されたりで、解かょ除されてまもなく防ぼ空壕から出でてきて、茶ちの間まの出でど窓になっているところに座すっていました。飛ひ行機強つい光ひがぱっと光ひりました。音おはしませんでしたけど大おきな風かが吹ふいたみたいでした。光ひった瞬しん間、家いの中なで棚たの中なのも逃にげなさい」と言いわれ、父ちと母はは寺てを守まらなければならないその日ひは出しう校日びでしたが、私わは〝ハ※ ゼ負まけ〟で学がう校を休やんでいました。下しに弟きい妹三人にがいますが、小し学生は出しう校日びが違ちうので四人にとも家いにいました。朝あから空くう襲警けう報が発はい令されたりの爆ばん音がしたと思おったら、同どじ時に写しん真のフラッシュのようなのが落おちてしまって「これは普ふう通じゃないよ、あなたたちはから、私わたちは風か頭山の麓ふの山やん番の家いに一いじ時避ひん難をすることになりました。本ほう堂を伝つって逃にげる途とう中、中な廊下の壁かが崩くれょうわ昭し 和二〇(一九四五)年ね八月が九こか日。私わが女じ学校一年ね、十二ゅっこょうだいじいじくおかりたしざがしらやまんどこのたしたしょうがくせいうしゅいほうくうごうゃしゅんかもとまばちゅょがっこうっこゅっこつれ姿すたを忘われられません。かろたうかべずえちなちらもはばゃとしらっととでいつまろとかぜえかなかかよおとうもまゃわこうきすが えいだめずねつかかす らつかたええんさんたが かはろつはだきたんぜん つんんばうきいじやちんりたいいがいて下しじ敷きになりましたが自じき力で這はい出でました。十一歳さの弟が、やっぱり長ちん男ですね、「みんないるか〜」って点てこ呼してね。お手てだ伝いさんと寺ての裏うま山を、竹たぶ藪とお墓はを伝つって山やん番の家いへ三時じ過すぎ頃ご、母はが迎むえに来きました。私わたちが靴くを脱ぬぎ捨すてて裸はし足で逃にげてきたので、母はは防ぼう空頭ずん巾に着き丹前を着きて、散ちらばっていた靴くを胸むのところでいっぱいに抱かえて迎むえに来きたつくっていました。それが私わたちが被ひく爆者しを見みた最さょ初でした。ょうな向むかいました。んど本ほう堂の前まに井いど戸があるんですよ。明めじ治時じい代、陸※ん軍工こい兵が掘ほったという井いど戸があって、冷つたくおいしい水みなのですが、山やから下おりてきたら、その井いど戸に頭に白しいものを巻まいた人ひや、袖そがちぎれた人ひ、言こば葉を発はすることもなく立たっているのが精せっぱ一いい杯という人ひたちが、ずらーっと境けい内の端はまで並なんで行ぎつ列をらやけやたしうくいだたしおとうとまばりくぐうへょうれいし22
元のページ
../index.html#24