「ともに生き、ともにつくる、くらしと地域」のエフコープ基本理念のもと、生協の原点である「くらしを守る」ための自主的・自発的な組合員活動に取り組みます。オンラインも活用しながら、長引く物価の高騰や目まぐるしく変わる社会状況に対応した学びの場を広げ、参加の場を増やしていきます。また、ブロック強化が進む中、「エフコープ2030食べることは生きること、命を引き継いでいくこと。食は生協商品の原点でもあり、その安全性と品質の保証は、生協発足当時からの強い願いです。食の安全・安心は、「食の安全+品質保証+持続可能性」と、時代とともに課題が広がっています。これからは、継続して利用(生産)できる環境を生協と取引先双方で整えていくことがより大切になります。取引先とのパートナーシップを柱に、産地生産者やメーカー、組合員が対等の立場で必要な学習や交流を実施し、お互いを尊重しながら、それぞれが持つ課題を共有し解決するために何ができるのかを一緒に考え、行動していきます。一人ひとりが普遍的に食の安全・安心を支える自覚と責任を持って判断できるように、食に関する知識を学び合っていきましょう。すべての人たちが「持続的に自分らしく生きる」ことを実現するためには、人権と尊厳を尊重して人と人とがつながり、協力し合える地域コミュニティづくりが必要です。現在の日本は、少子高齢化、税金と社会保険料の負担増や社会保障の削減、円安や物価高、貧困・格差の拡大、感染症への対応などさまざまな課題を抱えています。加えて、社会のデジタル化が一層進んでいます。私たちはこれらのことに関心を持ち、積極的に学びます。消費税をはじめとする税金の在り方、すべての世代の現状とその背景、子育てに関する制度や教育格差の問題を学び、考え、共感の輪を広げていきます。また、大規模自然災害の発生に備えて、防災・減災のとりくみや有事の際に支え合うネットワークづくりを進めます。心豊かに暮らすことができる社会の実現に向けて、みんなで考え、一人ひとりが行動に移しましょう。年ビジョン」やSDGsの実現に向けて、ブロック協議会を中心に区域委員会、ブロック活動委員会とともに、事業との連携を図りながら活動を進めていきます。さらに、参加・参画を増やすことを目的とした組合員活動の見直しについては、骨子案に基づき「くみかつ」の組織の在り方を含めて検討し、具体的な提案をめざします。平和は私たちのくらしの礎です。平和は当たり前にあるものではなく、私たち一人ひとりが思いを持ってつくりあげていかなければなりません。ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の悪化により、あらためて平和の大切さや命の尊さが叫ばれています。戦争の悲惨さと被爆の実相を伝えるために、貴重な財産である被爆体験証言集が多くの方に渡るように取り組むとともに、核兵器廃絶に向けて発信し続けていきます。あわせて福岡県内の戦争の実態を学び、記憶を風化させないためにも次世代に伝えていきます。また、平和憲法を持つ私たちは、戦争のない未来のために憲法の学習を通して平和への理解を深めるとともに、憲法をめぐる政府の動向に注視して、自らのこととして向き合います。平和な世界を次世代へ継承していくために、各地域での「草の根」のとりくみを大切にし、学習と行動を通して平和活動の輪を広げていきましょう。私たちが暮らす地球は、温暖化による気候変動や海洋プラスチックごみの処理などの環境問題が深刻化し、世界規模で問題解決が急がれています。そのような中、環境保全に向けた活動に取り組むとともに、地域で環境保全活動を進める団体を支援することで地域とのつながりを大切にしながら、「エフコープ2030環境基本計画」の達成に取り組みます。あわせて、原発再稼働など原発推進に対して反対の気運を高め、脱原発社会の実現に向けたとりくみを進めます。次の世代により良い環境を残していくためには、食品ロス削減の啓発ととりくみの推進、再生可能エネルギー中心の社会への転換、生物多様性が保全された自然と共生する社会の実現をめざしていくことが大切です。一人ひとりが多面的に学び、積極的にかかわりながら、協同の力で地球環境を守っていきましょう。くらしと福祉食平和・国際交流環 境53分野方針❶ 組合員活動
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