東日本大震災復興支援10年のまとめ
5/16

参加した組合員の声67 86978951010福島県内のいたるところに、放射線量の測定システムが設置されています(写真は富岡町)。津波の恐ろしさを物語るJR富岡駅。子安橋から東京電力福島第二原子力発電所を望む参加者。津波で車が流れ込んできたままになっている民家(2015年訪問時)。農作物の放射性物質を計測するJA新ふくしま(現:JAふくしま未来)のモニタリングセンターを訪問。桜の名所である富岡町・夜の森地区。満開の桜並木を訪れているのは、参加者だけでした。組合員たにぐち えつ こ谷口 悦子さん2013年から2019年まで、エフコープでは毎年、「被災地訪問の旅・福島」を開催しました。これまで7回開催し、延べ127名の組合員やスタッフが参加。東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で避難指示区域や帰還困難区域に指定されている富岡町や飯館村、浪江町などを視察。2011年3月11日から時が止まっているかのような町の様子を目の当たりにした参加者からは、毎年のように「地震さえなければ…」といった声が上がりました。また、農作物の放射性物質を計測するJA新ふくしま(現:JAふくしま未来)のモニタリングセンターの見学をはじめ、福島県の名産である桃の圃場を訪れるなど、震災がもたらした被害の甚大さを感じる旅となりました。 福島を数回訪問する中で、突然の災害の恐怖、命の尊さ、自然の大切さ、原発の恐怖を肌で感じ、見聞きしました。 人間が入ることのできない村、耕すことのできない広大な農地、食べることができない農作物や水産物、家畜…。すべてを捨てて新しい生活を始めないといけないことの大変さや厳しさ。そんな状況から立ち上がられている福島の方々に、多くの力をいただきました。同時に、生協の力強さも感じました。 これからも、福島とつながり続けたいと思っています。山積みになったフレコンバック※(2015年・富岡町)※放射性物質の除染作業で出た廃棄物を入れた袋。よ   もり被災地訪問の旅福島

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る