子育て

超オモシロイ!親子で読みたい!今どきの図鑑&事典

2018年12月14日

子どもに図鑑や事典を買ってあげたいと思っても、専門的すぎたり難しすぎたりで、果たしてちゃんと読んでくれるかが心配…そう考える方も少なくないと思います。そんな中、ここ数年注目されているのが、独自の目線やストーリーで内容を解説した図鑑や事典。子どもはもちろん、大人が読んでもオモシロイと話題です。そこで、これらニューウェーブの中から、特に人気の5冊をジュンク堂福岡店の副店長・福田雄克(ふくだたけかつ)さんにご紹介いただきました。クリスマスプレゼントにも、ぜひ!

大人も楽しめるユニークな内容のものが人気

福田さん:
「今回ご紹介する、いわゆる“今どき”の図鑑や事典は、一応、子ども向けという体裁はとっているものの、大人が読んでも十分におもしろいものばかり。単なる解説ではなく、それぞれ工夫を凝らしたドラマ仕立てになっていたり、いかに興味をそそるかという視点で精巧に書かれていたりと、読んでいてその世界にずんずん引き込まれていきます。ご家庭に1冊あれば、子どもの学習という域を超えて家族での話題づくりにもなるのではないでしょうか」

『新版 くらべる図鑑 小学館の図鑑 NEO+ぷらす』監修/加藤由子、小松 義夫(小学館)

福田さん:
「これこそ、ニューウェーブ図鑑の火付け役。大きさ、速さ、重さなどをテーマに、身近な生きものから乗りもの、恐竜まで、地球や宇宙にあるありとあらゆるものをとことんくらべている図鑑です。数年前の発売当時には“図鑑の革命”とまで呼ばれ、その人気はものすごいものがありました。

一つのジャンルやテーマでまとまっている図鑑ではなく、いろいろなものを比べることをコンセプトにしているため、子どもたちも幅広く興味がわくし、さまざまな知識も身につくと思います。『子どもに買ったけど親がハマった』という声もよくお聞きしましたね(笑)」

『ざんねんないきもの事典 おもしろい!進化のふしぎ』監修/今泉忠明(高橋書店)

福田さん:
「2016年5月に発売以降、いまでも売れ続けている大ヒットシリーズ。内容は図鑑の王道ともいうべき、生きもののトリビア(豆知識)をまとめたものです。『ざんねん』をキーワードに、図鑑らしからぬお笑いやイラストの要素を取り込んだことで、生きものや図鑑に興味がなかった方々にも大いに受け入れられました。

『キリンは長い舌で鼻くそをほじる』『サイの角はただのイボ』など、インパクトのある見出しから始まって、ギャグやボケ・ツッコミを取り入れた解説、ゆるいイラストという直感に訴える面白さは、本を読まない子どもも気軽に手に取れるはず。とはいえ著名な動物学者の先生による監修なので、ためになる知識も満載です。ちなみに、1作目は小学生が選んだ、『”こどもの本”総選挙2018年』で1位を記録。親が読んであげれば3〜4歳ぐらいからでも楽しめるのでは」

『わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』著/丸山貴史、監修/今泉忠明(ダイヤモンド社)

福田さん:
「『ざんねんないきもの事典』のヒットの後に類似本が多く出版される中、絶滅した生きものという新しいテーマでヒットした本です。

この事典は、テーマが絶滅した生きものということで、『ざんねんないきもの事典』にハマった子どもへのステップアップとしてもおすすめ。生きものへの興味がより深まるのではないでしょうか。

絶滅という言葉から思い浮かぶのは多分、地球とか命とか、そういった壮大なものだと思うのですが、本書はあえて絶滅の理由を子どもたちにわかりやすいよう軽いノリで紹介。『笑いすぎて絶滅』『プニプニしすぎて絶滅』『無敵すぎて絶滅』…。果たしてそれらがどんな生きものなのかはぜひ、本を読んで確認してみてください!」

『学研の図鑑LIVE 異常気象 天気のしくみ』監修/武田康男(学研)

福田さん:
「環境問題が注目され始めたのは今から10年以上前になりますが、当時は『地球温暖化』『フロンガス』などのキーワードで、気象に関する図鑑や解説本なども数多く出版されました。それらが定番化する中、新たにこの夏に発売されたのが本書。『猛暑』や『ゲリラ豪雨』、『スーパー台風』など、これまであまり耳にしなかった異常気象がなぜ起こるのかを、雲や水、光を関連づけながらわかりやすく解説した1冊です。

どちらかというと小学校高学年以上の子どもさんに人気ですが、今まで知らなかった天気に関する基本的なこともかなり詳しく理解できるので、ぜひ家族みなさんに読んでみていただきたいですね。DVDがついているので、視覚的にも学習しやすいと思います」

『東大教授がおしえる やばい日本史』監修/本郷和人(ダイヤモンド社)

福田さん:
「今年7月の発売からすぐにヒットを重ね、すでに13万部を突破しています。日本史の第一人者による監修ですが、なんといってもおもしろいのは、名だたる歴史上の人物を『やばい』『すごい』の両面から紹介しているところ。子どもだけでなく、歴史に全く興味のない大人にも大ウケしています。
社会で歴史を学び始める小学校5~6年生くらいから楽しめますし、日本の歴史や偉人の伝記を読むためのファーストステップとしてもおすすめです。

内容をちらっとご紹介しますと…。例えば卑弥呼に関しては、すごい点は『日本ではじめて王になった女性』、やばい点は『じつは引きこもりのおばあちゃん』。
こんなふうに、それぞれのエピソードを読めば、どれだけの偉人でもかなりクセがあったり、変わった個性の持ち主だったり(笑)。歴史上の人物が急に身近に思えて、子どもたちの興味を沸かせるのにぴったりの1冊だと思います」

どんどん進化している子どもの本の世界、いかがでしたか。わかりやすくて楽しい内容は、大人が読んでもかなり興味をそそられるはずです。次回は、親子で楽しみながら学習できる、今どきの読みものをご紹介します。

編集・文:丸山砂和 写真:川上信也

教えてくださった方

福田雄克(ふくだたけかつ)さん
ジュンク堂福岡店副店長。児童書および理工書担当。

ジュンク堂福岡店
住所/福岡市中央区天神1-10-3 メディアモール天神地下1F〜4F
電話/092-738-3322
営業/10:00〜21:00
定休日/1月1日(年末年始は営業時間変更あり)

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