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原料大豆を作った人の顔がわかる(りんごマーク商品)もめんとうふ

 

月間8万丁もの注文があり、りんごマーク商品の代表とも言える「りんごマーク商品もめんとうふ」。もともと100%国産大豆で作られてきましたが、この2月からは京築地区の3つの契約産地の大豆を使うことになりました。今後はさらに組合員が産地やメーカーと交流する機会もふえ、「産地・メーカー・組合員」が三位一体となって、『地産地消』や『食育』に取り組む象徴的な商品になりそうです。
昨年10月には、組合員とメーカー、大豆生産者が参加して交流会を開催し、枝豆の収穫やニガリを使った手作りとうふに挑戦。そして12月、契約大豆の最初の収穫が無事終わりました。

 

「メーカー」
地産地消の契約大豆で、組合員さん・生産者の信頼にこたえたい。

写真「これからも美味しい豆腐をお届けします」と、大和食品工業(株)社長 赤川孝三さん。

「きっかけは『値上げ』でした」
こう語るのは、大和食品工業(株)の社長・赤川孝三さん。「りんごマーク商品もめんとうふ」は、北九州市小倉北区にあるこの大和食品で作られています。エフコープの前身である北九州市民生協時代からのお付き合いで、大量生産は難しいといわれていた国産大豆100%、ニガリ100%の豆腐を、苦労のすえに商品化してくれたのが他ならぬこのメーカーです。

写真ニガリだけで固められたとうふ。このバットを重ね、その重さで水分を抜きます。

しかし、台風による収穫量の大幅な減少で原料大豆が高騰。一昨年4月から値上げ(量目変更)せざるをえなくなりました。「ただ値上げするだけでは申しわけない」。そんな想いから「契約大豆による、生産者の顔が見える豆腐作り」がはじまりました。

写真工場長の竹内俊治さん。「りんごマーク商品もめんとうふ」とその豆乳をそのまま詰めた成分無調整「豆腐屋さんのおいしい豆乳」。

「誰が作ったかわかる大豆を大切に使わせていただき、おいしい豆腐を作ることで、みなさんの信頼にこたえていきたい」と赤川さん。

まずは3地区との契約(前年使用量の1/3程度)でスタートするため、この契約大豆を使った豆腐をお届けできるのは今月から数ヶ月の間となります。来年はさらに契約量を増やしていく予定です。

 

「組合員」
親子で枝豆収穫ととうふ作りを体験しました。

写真標高40mの御手水(おちょうず)地区での収穫体験。何本か収穫するうちに、子どもたちも引き抜くコツを覚えていきます。

昨年10月1日のよく晴れた土曜日。勝山町の高台にある大豆畑では、組合員と子どもたちが参加して、枝豆収穫体験が行われました。「枝豆」とは大豆のサヤが緑色のうちに収穫し、若い種実を食べるもの。実際は豆腐の原料となる大豆と枝豆とは品種が異なりますが、この日は「りんごマーク商品もめんとうふ」の原料大豆「フクユタカ」の枝豆を収穫しました。

青々と茂った葉っぱの下をのぞくと、豊かに実った枝豆がびっしり。契約産地となった『JA福岡勝山』、『JA福岡みやこ』、『JA福岡豊築』の生産者も一緒に作業開始。枝豆を根から引き抜くのは大人でも力がいりますが、子どもたちも頑張って収穫しました。

写真大豆生産者の方が見守るなか、子どもたちは協力し合って、豆乳をあたためます。おいしい豆腐ができるかな?

午後からは、大和食品工業の工場長・竹内俊治さんの指導で、ニガリを使った豆腐作りに挑戦。残念ながらプロのようにキレイには固まりませんでしたが、それでも会場では「おいしいねー」と歓喜の声があがっていました。緑の枝豆が秋には黄色い大豆になり、白い豆腐が作られる…。目を丸くして、一連の作業に取り組んでいた子どもたち。豆腐を食べるときは、緑の畑が浮かんでくるかもしれませんね。

※交流会の様子は、エフコープのホームページ『産直交流会〈京築地区での大豆交流会〉』でもご覧になれます。

 

「産地」
京築地区の3農協で手塩にかけて育てた大豆です。

写真
12月末まで行われる大豆の収穫。豆はしっかり畑の中で枯れさせてから、大豆コンバインで収穫されます。

12月9日、『JA勝山』に向かう途中の道端には、師走の寒波の名残雪が残っていました。今回おじゃましたのは、勝山町池田地区の大豆畑。枝豆収穫体験から約2カ月、緑色から褐色に変身した畑では、大豆コンバインが右に左に急ピッチで収穫作業を進めていました。

「『JA勝山』では、各地区の営農組合など15の組織で大豆栽培を行っています」と営農指導係長の井手口保幸さん。国の減反政策を受けて、農地の約1/3を大豆と麦の栽培に転作。14年前から共同で農作業を行う営農組合を設立し、現在では約145haで大豆が作られています。

写真
JA福岡勝山、池田営農組合組合長の山田美則さん。

「昔は米ばっかり作りよりました。基盤整備をしたけど、もともとがじるくみ(排水が悪い)で、大豆作りはやおいかん」。こう語るのは、池田営農組合の組合長・山田美則さんです。「一昨年は夏の長雨、去年は花の時期の台風でヒヤッとしましたが、収量も品質もまずまず」。大豆は収穫後、乾燥施設で乾燥・選別され、3つの契約産地から豆腐の原料として大和食品工業に運ばれます。

「消費者に顔の見える生産者が大事なように、生産者にとっても顔の見える加工場や消費者がいることはとても大事です。農家の一人ひとりが責任とやりがいをもって栽培しています」と井手口さん。1丁の豆腐に、生産者の熱い想いが凝縮されているのです。

 

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